どうもガクせんです。
と先生の仕事について気になっている方向けに、12年間小学校の先生をしてきたボクが先生の1日の仕事内容を解説していきます!
朝の仕事から放課後の仕事まで全て網羅的に解説していきます。
- 先生の1日の仕事内容がわかる
- 先生のリアルがわかる
それではまいりましょう!
目次
朝6時/出勤
読者のみなさんいきなり不安にさせてごめんなさい。
あくまで、ボクのワークスタイルです。
一般的に言えば、みなさん7時半から8時の間に出勤される方が多いです。
始業時間は8:15分(ボクの勤務していた学校の場合)
まず学校についたらボクがやること
詳しく解説していきますね。
①から③解錠その他
正直、一番に出勤することが無ければあまり関係ありません。
④レターケースの中身確認
各職員ごとにレターケースがあり、紙ベースのお便りなどが届きます。
朝一でチェックしておくと仕事の漏れを防ぐことができるので、習慣にしておきましょう。
⑤メールチェック
各自治体にもよりますが、ボクがいた学校は校内メールと校外メールの2種類がありました。
まず最初に、メールの内容を確認し、1日の仕事内容を把握していきます。
⑥仕事の割り振り
把握した仕事内容を以下のように分類します。
先生の主な仕事の内容としては
・教材研究、教材準備
・その日の配布物準備
・子どものノート点検
・ドリルやワークシート点検
・テストの採点
・校務の仕事(提案資料作成など)
・お便り作成
・行事が近い場合は行事関係の仕事
・木曜、金曜あたりは週案(週の予定)作成
・保護者へ連絡
・門当番
などなど
※ほとんどの人は宿題の準備も入ると思います。
⑦教材研究、教材準備
朝のうちに必ずやらなければいけないのは、なんと言ってのその日の教材研究、教材準備です。
多くの人は前日の放課後に次の日の教材準備をしています。
しかし、ボクは、朝の方が集中力がありいい授業がつくれたので朝に教材研究、教材準備をやっていました。
他にも、提案資料の作成や、行事の計画など、クリエイティブな仕事はなるべく朝にやるようにしていました。
テストの採点などあまり頭を使わなくてもいいものは放課後の仕事に回すことをオススメします。
7時40分〜8時頃/教室の準備
子どもが登校する前に、一度教室へ行きます。
やることは
①換気
職員室から教室までの道のりにある窓を全て開けながら教室に向かいます。
②その日に使う教材や配布物を所定の場所に置く
配布物や朝のうちに作った教材は教室内の所定の位置に起きます。
所定の位置を決めておくことで、配り忘れなどを防ぐことができます。
③黒板に連絡事項やメッセージを書く
朝会や集会についての連絡などがあれば、朝のうちに黒板に書いておきます。
また、前日の中で見られたクラスの良かったことなども書いたりもしていました。
④時間割の表示(ボクの場合二日分)
時間割は子どもが見通しをもって生活していくために欠かせません。
ボクは、今日、明日と二日分掲示していました。
連絡帳を使用する場合は、次に日の掲示もあるといつでも子どもは連絡帳に次の日の予定を書き込むことができます。
ボクは一週間分の手帳を渡していたので、連絡帳は家庭との連絡以外は使用していませんでしたが。
⑤簡単に掃除、机の整頓
クラスをきれいに保つたことはとても大切です。
窓割れ理論と言いますが、クラスが汚いと子どもたちの心も荒れ始めます。
窓割れ理論とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓も全て壊される」との考え方からこの名がある。
引用:Wikipedia
ボクは、芳香剤なども使用していました。
匂いと空間は密接に結びつくので
いい匂い=安心な場所
という印象を与えることができるのでオススメです。
匂いが苦手な子もいるので注意しましょう。
個人的には柑橘系など自然物の匂いがオススメです。
また、朝クラスを整頓していると、一人ひとりの様子も見えてきます。
「Aさんは持ち物の管理が上手だな」
「Bさんはプリントを忘れて帰っちゃうことが多いから支援が必要だな」
など、日中子どもがいるとなかなか気づかないところも見えてきます。
教室環境についての記事はこちら↓
8時から8時20分/児童登校
ボクがいた学校では、8時から8時20分の間に児童が登校してきます。
登校すると、子どもたちはランドセルから荷物を取り出し、ロッカーにランドセルをしまいます。
朝の準備が終わると、外に遊びに行く子がいたり、教室で友達とおしゃべりを楽しんだりするなどしてそれぞれ自由に過ごす時間になります。
ボクはなるべく、この時間も教室にいるようにしていました。
子どもとのコミュニケーションを楽しみながらも、しっかりと子どもの表情を観察するようにしていました。
そうすると
「Aさんは、朝、嫌なことがあったのかな」
「Bさんは、今日は調子良さそうだな」
「Cさんは、いつも朝調子悪そうだけど、朝ごはんは食べてきているのかな」
など、いろいろなことに気付けます。
そういう意味でも、朝の時間はとても大切な時間です。
もちろん、忙しいときはギリギリまで職員室で仕事をしている時もありました。
8時20分から8時40分/朝の会or朝会or集会
ボクのいた学校では、曜日によって、朝会や集会がありました。
朝会や集会がない日は、この時間をどのように使うかは各クラスに任されていました。
この時間を使って、漢字ドリルやプリント学習などに取り組ませる先生も多いです。
ボクはというと、ドリルやプリントなどはせず、すぐに朝の会に入っていました。
なぜなら、ボクは、この朝の会を1日の中でとても大切にしていたからです。
朝の会は、今日1日を元気に過ごすための貴重な時間です。
また、朝の会の中でクラスミーティングという取り組みもしていたのですが、このクラスミーティングの時間が子どもたちが主体的にクラスをつくっていくために欠かせない時間となっていました。
朝の会の具体的な内容が知りたい方はこちらから↓
クラスミーティングについて知りたい方はこちらから↓
8時40分から10時15分/1時間目、2時間目
1時間目、2時間目は、一番子どもたちの集中力が高い時間です。
なるべく、この時間に「算数」や「国語」といったような、教科の中でも集中力を必要とするものを入れるようにしていました。
テストなどもこの時間に入れてあげると成果も出やすいのでオススメです。
10時15分から10時35分/中休み間
ボクの休み時間の過ごし方は主に以下の4通り
他にも、行事が近い時は実行委員を動かしたり、委員会活動のサポートをしたりすることもあります。
一つひとつ解説します。
①子どもと一緒に遊ぶ(さそわれた時のみ)
子どもに「先生一緒にドッジボールやろう」などさそわれた時はなるべく一緒に遊ぶようにしていました。
一緒に遊ぶことで信頼関係を深めることができます。
しかし、ボクは「大人の目がない、子どもだけで、子どものルールの中で過ごす時間」も、とても大切だと思っていたので誘われた時のみ遊ぶようにしていました。
中には、自分1人の力で、人間関係を構築していくのが苦手な子どももいます。その場合は「一緒に遊ぼう」と声をかけ、友達づくりのきっかけを支援することは必要になります。
②教室でノートチェックなどの作業
遊びのさそいがない時は、教室でノートのチェックなどをしていることが多かったです。
教室でノートのチェックなどをしていると、教室で過ごしている子どもたちの様子を見ることができます。
また、「先生とお話したい」という子も多いので、この時間に子どもの話を聞いたりもします。
③職員室でゆっくり休む
疲れがたまっている時は、職員室に戻り、ゆっくり休憩していました。
④教材準備
朝に準備が間に合わなかったときは、この時間に準備をしていました。
10時40分から12時15分/3時間目、4時間目
3時間目、4時間目は社会や理科、図工、総合などを入れることが多かったです。
2時間続けて取り組んだ方が効率的だと思われる内容はなるべく3、4時間目に行うと個人的にはリズムが良いと感じました。
社会などはタブレットを使った学習がオススメ↓
12時15分から12時35分/給食の準備
給食の準備もとても大切な教育活動です。
ボクも給食当番の活動の中で子どもたちの成長をたくさん見てきました。
詳しく知りたい方はこちら↓
12時35分から12時55分/給食
給食は、「今日は1班と食べる、明日は2班と食べる」というように各班を回りながら、子どもと一緒に食べるようにしていました。
ボクの給食の指導に関してはこちらから↓
12時55分から13時15分/掃除の時間
ボクは掃除も一緒にやるようにしていました。
子どもたちは、先生の背中をしっかり見ています。
もし、口だけ「しっかり掃除しなさい」といっても背中で示していなければ効果は薄いでしょう。
子どもから信頼される先生になるためには、人として行動で示していかなければいけません。
ボクの掃除活動の実践はこちら↓
13時15分から13時30分/昼休み
基本中休みと同じです。
13時35分から15時10分/5時間目、6時間目
5時間目、6時間目は、子どもたちの集中力がとにかく無いです。(笑)
なので、5、6時間目は活動的なものを入れることをオススメします。
もちろん教室配当などもありますので、自由に選べませんが、体育や図工、音楽、総合などの時間、または、社会や理科で校外学習に出かけるなどもオススメです。
会社活動についてはこちら↓
低学年は基本6時間目はありません。
15時15分/帰りの会
ボクが帰りの会で心がけていたことは「シンプルであること」「みんなが笑顔で帰れること」の2つでした。
その理由はこちらから↓
配布物の配り忘れが無いように注意しましょう。
15時20分頃から16時45分/放課後
子どもが帰ったら放課後の時間になります。
放課後の主な仕事は以下のようなものです。
・職員打ち合わせ
・職員会議や学年会議をはじめとしたさまざまな会議
・さまざまな研修
・保護者対応
・校務の仕事
・行事などが近ければ行事の仕事
・その日のノートチェック
・テストの採点
・次の日の授業準備
などなど
放課後に45分の休憩時間が設定されていますが、しっかり休んでいる先生はまずいません。
正直、定時で帰れている人はほとんどいませんでした。
まとめ
ボクの経験を中心に「先生の1日の仕事」について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
忙しいという印象を受けたかもしれませんが、子どもたちと過ごす時間はとても素晴らしいものでした。
数えきれないほどの大切な思い出をたくさんつくることができました。
また、子どもたちのおかげで、人間的にも成長することができました。
では、なぜガクせんは先生を辞めたの?と思われるかもしれません。
その理由についてはこちらをご覧ください↓
先生の仕事を知りたいと思っていた方に少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです。
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