先生

学級目標の決め方(作り方)&活用の仕方解説!学級目標を効果的に使ってよいクラスをつくろう

どうもガクせんです。

今回は

  • 学級目標ってどうやって決めれば(作れば)いいの?
  • 学級目標をどうやって活用していけばいいの?

初任の方はもちろん、何年も先生をやっている方の中にも悩まれている方は多いのではないでしょうか。

Gyuさん
Gyuさん
毎年、なんとなくや勢いで決めちゃう先生も多いらしいで。年度初めの忙しい時期やからしゃーない部分もあるけどな。
ガクせん
ガクせん
何を隠そうボク自身もその一人でした。

しかし、経験を重ねるにつれて、本当の意味で「学級目標」とは何なのか、どう決め、どう活用していくと子どもにとって有意義なものになるのかがわかってきました!

今回はそのことについて紹介していきます。

ガクせん
ガクせん
きっと、いつもとは違った「子どもの満足度の高い学級目標」ができます!その後の学級経営にも活かせますのでご期待ください!
Gyuさん
Gyuさん
おいおい、そんなにハードル上げて大丈夫かいな・・・。頼むでガクせん。
この記事を読むことで
  1. 学級目標に対する考え方が変わる
  2. 子どもが気に入る学級目標の決め方が分かる
  3. 学級目標の効果的な活用方法が分かる

それではまいりましょう!

4年生以上の実践になります。

目次

学級目標って必要?

いきなりですが質問です。

 

あなたはクラス運営をしていくうえで、学級目標が必要だと思いますか?

Gyuさん
Gyuさん
おいおい!そこからかい!はよ決め方教えてや!
ガクせん
ガクせん
まあまあ、焦る気持ちは分かるけど、ここをしっかり考えておくことが大切なんだってば

 

正直、ボクがこのことについて考え始めたのは教員になって8年目のことでした。

Gyuさん
Gyuさん
おそ!
ガクせん
ガクせん
恥かしい話なんだけど、それまでは「決めるのが当たり前」「決めなくてはいけないもの」だと思っていたんだよ・・・

 

しかし、よくよく考えてみれ「学級目標を決めなければいけない!」なんていう決まりはどこにもないのですよね・・・。

 

ようやくそのことに気づいたボクは

「学級目標ってなくてもいいんじゃない?」

「本当に必要なの?」

と考えはじめたのでした。

 

「クラスは、無作為に集まった子どもたちの集合体だから共通の目標をもたせることは必要!」という言い分もわかるけど・・・。

 

「どんなクラスにしたい?」と子どもに投げかけても出てくる答えは毎年同じ・・・。

「仲良のいいクラス」「いじめのないクラス」「明るく元気なクラス」などなど・・・。

 

聞く前から、子どもたちから出てくる答えはだいたい予測できます。

Gyuさん
Gyuさん
子どもたちも、先生が期待する模範解答を熟知しとるからな。

 

学級目標が決まったあとも

ガクせん
ガクせん
今の君たちは学級目標に近づけてるの!?学級目標をちゃんと意識して行動しなさい!

と叱る理由に使ってしまったり・・・。

うーん・・・。

 

 

そして、いろいろと考えた結果!

 

・・・・

 

でもやっぱり学級目標は必要!という答えになりました。

Gyuさん
Gyuさん
必要なんかーい!!

 

 

しかし、ボクが必要と考えた学級目標は、今までボクがイメージしていた「みんなの目標」という学級目標とは少し違い、「みんなの合言葉」としての学級目標という意味合いが強いです。

 

その理由は

・子どもたちがクラスに愛着をもてるようにしたい。

・子どもたちの所属感を育てたい

と思ったからです。

 

もう少し詳しく解説しますね。

 

アドラー心理学では、メンタルを安定させ人間が健全に成長していくためには、どこかに所属しているという実感が大切だと言われています。

 

その所属感を生み出す一つのアイテムとして学級目標はとても有効であると考えました。

 

このように、「なぜ学級目標が必要なのか」をしっかり考えておくとその後の作り方や活用の仕方にブレがなくなります。

 

では、ボクがどのように学級目標をつくっていったか解説していきます。

 

学級目標のつくり方

先ほど説明したように、ボクが学級目標をつくる目的は「所属感を育てること」でした。

 

そのことを踏まえてボクは次のように子どもたちと学級目標をつくっていきました。

 

ーその前にー

学級目標というと「目標」というニュアンスが強くなるので、学級シンボル」と呼ばせてください。(子どもたちにも同じように伝えていました)

ガクせん
ガクせん
まずはざっくりとですが、手順を説明します。

 

ファーストステップ「クラスを表す言葉を決める」

  1. 4月、5月はとにかく子どもたちの良さを観察しながら楽しく過ごす。
  2. 6月あたりになったら「このクラスの良さ」「○年○組らしさ」についてみんなで話し合う。
  3. 「○年○組は           なクラス」とまとめる。(プラスな言葉でまとめる)

 

セカンドステップ(シンボルを決める)

  1. ファーストステップでできた言葉に合うシンボルをみんなで決める。
    →語呂合わせや意味などで考えるとアイディアが出やすいのでオススメ
    例1:個性豊かなクラス  → 色鉛筆
    例2:明るく元気なクラス → 太陽
    例3:助け合えるクラス  → ドルフィン
    ※4組だったらドルフィン4(フォー)などクラスの数字をつけてもいいですね。
  2. シンボルを絵にする。
    →ゆるキャラ風またはロゴ風にするといろいろな場面で使いやすいのでオススメです。
    ※ぜひ子どもに描いてもらいましょう。

これで完成!

 

ボクが受けもったクラスの学級目標(学級シンボル)の例を紹介します。

例1

やきとり1本「個性が一つになるクラス」

※いろいろな具材(個性)が一本の串にまとまるやきとりのようなクラスという意味

1組だったので1本が合うということで「やきとり1本」と決まりました。

Gyuさん
Gyuさん
うまそうやな!居酒屋みたいや。

 

もう完全に「やきとり一本」が子どもたちの合言葉になっていました。

やきとりレンジャーというキャラクターも誕生し、とても愛されていました。

6年生だったのですが、最後はやっぱり「やきとりー いっぽーーん!とみんなで叫んでお別れしました。(笑)

全員一生忘れないほど子どもたちの中に浸透してたと思います。たぶん(笑)

 

例2

きつつき5「ずながよいクラス」

※きずなのとつよいのを使ってつつ

5組の5(ファイブ)をつけて「きつつき5」になりました。

クラスにきつつきのぬいぐるみも来ました。

このように動物系の学級目標(学級シンボル)だといろいろと活用しやすいですね。

Gyuさん
Gyuさん
Gyuさんもよろしく頼むで!

おまけとしては、クラスソングやクラスダンスをつくっても面白いですね。

できればシンボルに合う歌があればベストです。

花系のシンボルなら「世界に一つだけの花」などオススメ

 

学級目標の活用方法

ここからは、学級目標が決まった後の話になります。

 

ポイントは

「子どもたちが自分たちの学級目標に愛着がもてるようにすること」

につきます!

 

ガクせん
ガクせん
ボクは、上述したように目標というニュアンスは好きではなかったので、「こうなろう」「この目標を目指していこう」というような学級目標の使い方は一切しませんでした。

 

とにかく「うちのクラスはこれだよね!」というみんなの合言葉になることを目指すのです。

 

そして、最終的には子どもたちが「このクラス大好き!」と思えることを大切にしながら学級目標(学級シンボル)を活用していくのです。

 

なので、とにもかくにもいろいろなところで使っていきましょう。

例えば

朝の会の名前  → (例)きつつき5の会

クラス集会の名前→ (例)きつつき5パーティー

学級通信の名前 → (例)きつつき5通信

などなど、使えるところはたーーーくさんあります。

 

シンボルの絵(クラスキャラクターやクラスロゴ)もどんどん使っていきましょう。

 

単純接触効果といいますが、とにかくたくさん触れることで好感度がアップしていきます。

 

そうすると、私は「○○(学級シンボル)の一員だ」という仲間意識や所属感がどんどん強くなってきます。

 

学年が終わるときにはみんな自分のクラスが大好きになっているはずです!

 

まとめ

以上、学級目標(学級シンボル)の決め方(作り方)と活用方法について解説してきましたがいかがだったでしょうか。

 

まとめると

まとめ
  • 学級目標は「目標」ではなく、「みんなの合言葉」である
  • 学級目標は「子どもを縛るもの」ではなく、「子どもの所属感や仲間意識を育むもの」と考える
  • 学級目標につながるキャラクターや歌、ダンスなどを作ると効果的
  • 子どもたちが学級目標に愛着をもてるように、いろいろなところで学級目標(学級シンボル)を活用するといい

ということでした。

 

学級目標を「目標」ではなく、「子どもたちの所属感や仲間意識を育むもの」として活用していくことには賛否両論あると思います。

 

しかし、ボクの経験では、学級の目標として学級目標を決めることは子どもたちが求めてこない限り、先生の自己満足、義務感にすぎないということです。

 

それよりも、子どもがクラスに所属感を感じ、愛着を感じるシンボルとして活用した方が子どものためになると感じました。

Gyuさん
Gyuさん
全ての教育活動は子どものためやからな。

 

一つの考えとして参考になれば嬉しいです。

ガクせん
ガクせん
子どもと一緒にみんなが気に入る合言葉を決められることを願っています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

子どもも先生も幸せな学校生活が送れるようこれからも応援しています。

 

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ガクせん
ガクせん
以上、ガクせんでした。
Gyuさん
Gyuさん
またねー。