どうも、ガクせんです。
昔から変わることなく続くドリル学習。
この学習方法が良いか悪いか色々と感じるところはありますが、今回はその話は置いておきます。
水戸市石川小学校では、ドリルの宿題を完全撤廃したようです。
撤廃は難しいとして、ただ、どうせやるなら意味のあるものにしていきたいですよね。
そこで、今回は子どもたちが漢字ドリルを少しでも主体的に取り組めるようなちょっとした工夫について解説していきます。
また、厳しく採点した方がいいのかな?甘めに採点した方がいいのかな?などの、採点に関する悩みの解消にも役立つと思います。
ポイントは
- 採点レベルを自己決定する!
ということです。
- 子どもが主体的に学習するようになる。
- 採点する際の悩みがなくなる。
ではまりましょう!
目次
漢字ドリルの取り組みボクの失敗談
まず、なぜボクが、漢字ドリルの採点の仕方を変えたのか、自分の失敗エピソードを交えながらお話します。
若い頃のボクは、それはそれは漢字に厳しい先生でした。
先生たる者、子どもに厳しくするもんだ!と思い込んでいた気がありましたので致命的です・・・。
厳しくすれば、もちろん目で見える成果においては即効性があります。
テストの点数、字の丁寧さ、目で見える部分は確かに伸びてきます。
ボクはその結果を見て「自分の指導力は高い」と自己満足していました。
しかし、続けていくうちに子どもの姿からボクは次のことを感じるようになってきました。
- 子どもから学ぶ楽しみを奪っているのではないか
- 子どもから学びの主体性を奪っているのではないか(ズルをしようとするなど逃げの姿勢になって子もいた)
- 子どもが自分の学びに責任を持てなくなっているのではないか
- 強制力の元でしか力を発揮しないのではないか(普段は雑に書く)
ボクは成果主義に陥り、本当に育てなければいけないことを忘れてしまっていることに気がつきました。
先生を目指していた頃のボクは、「子どもに学ぶ楽しさを伝えたい」「主体的に学ぶ力を育てたい」と願っていたのに・・・。
また、学力が低い子(字を正確になかなかかけない子)に対して、勇気づけるつもりで甘くつけてしまうと、厳しくつけられた子から「僕は✖︎(バツ)にされたのにズルイ!」と不平等感を訴えられることもありました。
そこで、原点に立ち返り、目に見える成果、大人の管理ではなく「子どもに学びの主導権を少しでも渡せるようにしよう」と考えるようになりました。
そんな思いの中、生み出されたのが「レベル別採点法」です。
漢字ドリル レベル別採点法について
やり方は簡単、子どもが漢字スキルの各ページを取り組む際
余白に「採点レベルを書き込む」
ただそれだけです。
先生は、その本気度に応える形で採点の厳しさを変えてあげるというやり方です。
例えば
レベル1・・・甘く採点して。(字が雑でも形が合っていれば○)
レベル2・・・テストと同じ基準で採点して。
レベル3・・・厳しく採点して。(止め、はね、はらい、字のバランスもバッチリなら○)
そうすると、子どもたちは自分で採点レベルを選択して取り組むので、取り組み方に主体性が生まれます。
意外にも多くの子がレベル3で挑戦してきます。基本的に子どもたちはチャレンジが大好きです。
メリット
試してみてボクが感じたメリットはこちら
このようにメリットをたくさん感じることができました。
個々の実態に合わせられることが何よりよかったです。
まとめ
レベル別採点法について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
まとめると
採点基準を自己決定できるようにすることで、学びの主導権を子ども渡す
それがレベル別採点法
ということでした。
この「自己選択」「学びの主導権を子どもにもたせる」ことは、どんな場面でもとても大切なことです。
このことを念頭においておくだけで良い教育メソッドを生み出すことができると思います。
子どもも先生もwin-winな教育メソッドが世に溢れることを願っています。
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こんな人におすすめ
- 子どもとの関係づくりに悩んでいる
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