どうもガクせんです。
子どもも先生も楽しみにしている給食の時間
しかし、多くの先生は
このように給食指導悩んでいるのではないでしょうか。
何が正解なのか分からず、先輩の真似をしてみたり、無思考に先輩に言われた通りにやってみたりといろいろ試してきました。
そんな中、失敗を繰り返しながらも、学び続けた結果、給食指導で大切なことが見えてきました。
その答えは
みんなで楽しく食べる!
です!
では、なぜ「みんなで楽しく食べる」ことが給食指導において大切なのか、ボクの失敗談なども織り交ぜながら詳しく解説していきます。
- 給食指導に対する考え方が変わる
- 楽しく食べることの良さがわかる
- 給食指導に自信がもてるようになる
それではまいりましょう!
目次
ボクの給食指導失敗談
今、ボクの給食指導の歴史をふり返ると、信じられない指導をしていた時期があったなと反省させられます・・・。
では、どんな指導をしていたのか、そして、その指導に至った背景にはどんな感情があったのかについて赤裸々にお話します。
昔のボクの失敗給食指導
お恥ずかしい話ですが、ボクが若い頃にやっていたとんでもない給食指導を紹介します。
- 残すの禁止。
- 食べ終わるまで休み時間無し。
- 嫌いなものでも半分以上は減らさせない。
- おしゃべり禁止タイムを勝手に設定。
- おしゃべりしないように、子ども同士で監視させる。
- 食管が空になるまでこちそうさまをさせない。
いやー本当にひどい・・・。
今思えば、本当に子どもたちに申し訳ないことをしたなという気持ちでいっぱいなのですが、当時のボクは「これが良い給食指導だ」と信じて大真面目にやっていました・・・。
では、次はなぜこのような指導に至ってしまったのかについて考察していきます。
失敗指導の背景
上記のようなボクの良くない給食指導に至った背景には、「完食主義」という罠にハマってしまっていたからです。
完食主義とは、完食させることを何よりも優先するという考え方
なぜこのような考え方にボクがいたってしまったのか。
それは、ボクの頭の中に
という固定観念があったからです。
つまり、子どものためではなく、自分の保身のための給食指導になっていたのですね・・・。
正直、当時の学校には上記のような風潮が強くあったことも事実です。
そのような間違った思想のもと、ボクは上述したような誤った給食指導を実行してしまったのでした・・・。
失敗指導の結果
そのような指導を続けた結果
- クラスの雰囲気がギスギスするようになった。
- 叱ることが多くなり、給食の時間が子どもも先生も苦しい時間になってしまった。
- 子どもが好き嫌いを克服することはなかった。
確かに、完食を目指せば、その時、その場での残食は確かに減るかもしれません。
しかし、本当に大切なことはそこ(完食主義)にはない。そのことを子どもたちの姿から教えてもらいました。
完食主義からマインドチェンジ
「完食させることは重要ではない!」とやっとのこと気づいたボクは、1から食育について学び始めました。
そして、自分なりに試行錯誤をしながら、より良い給食指導を実現することができました。
では、どのように考えが変わり、どのような給食指導をしていったのかについて解説します。
改善後のボクの給食指導
実際に「どのような指導に変わったのか」からみていきましょう。
完食主義の罠から抜け出すことができたボクの給食指導はこちら↓
完食主義に違和感を感じ、食育のことを色々調べた結果、意外な事実が分かってきました↓
- 笑顔で食べると人は食べ物を美味しく感じる
- 逆にしかめっ面で食べると苦味が強くなる
- 苦手な物も誰かが美味しそうに食べている姿を見ると、チャレンジしようとする気持ちが起こる。
- 強制で好き嫌いは5%しか改善しない(むしろトラウマになり逆効果)
- 食事中はコミュニケーションが円滑になり、良い関係づくりに役立つ
引用:ウワサの保護者会
ということで、ボクは「長期的な子どもの成長」という視野に立ち食を楽しむ!ということを前提に指導のマインドを変えました。
もちろん、栄養バランスの大切さ、好き嫌いを無くすためのテクニックなど必要な情報を提供することは忘れません。
しかし、ボクたち大人ができるのはこの情報の提供まで、食べるか食べないかを決めるのは本人の問題なのです。
そこ(食べるか食べないか)には踏み込まないように気をつけました。
アドラー心理学でいうところの「課題の分離」というものです。
詳しく知りたい方はこちらの本がオススメ↓
アドラー心理学関連の記事はこちら↓
給食指導改善の結果
辛抱強くこの「楽しく食べる」ベースの指導を続けた結果↓
- 給食の時間が笑顔いっぱいで楽しい時間になった。
- 子どもたちが元気にモリモリ食べるようになった。
- 嫌いなものにもチャレンジする子が出てきた。
- 褒めることが多くなり、子どもも先生もwin-winな関係になった。
他にもたくさんのメリットがありましたが、何より、子どもたちが何の不安もなく給食の時間を心から楽しめていたのが嬉しかったです。
まとめ
ボクの失敗談をもとに、給食指導の考え方について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
まとめると
- 子どもベースで考えること(大人ベースは❌)
- しっかりとエビデンスを集めること(感覚や職場の雰囲気のみに頼る指導は❌)
- 実際にやってみること
結果、給食は楽しく食べることが一番!
ということです。
また、「長期的な視点で子どもたちの成長を考える」というのはどの分野においてもとーっても大切なことです。
教育の世界には、大人の都合で子どもの成長を急かしてしまうことが多くあります。
それは、本当に子どものためになるの?大人の都合が優先されていない?と冷静な目で物事を見つめ直すことが大切です。
先生も子どもも、楽しい給食時間を共有しながら幸せな学校生活が送れることを願っています。
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- 子どもとの関係づくりに悩んでいる
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