こんにちは、公立小学校から私立小学校への転職、リクルート複数社内定を経験したまっちです。
先生
働きすぎで本当疲れた・・・。精神的にも肉体的にももう限界だよ・・・。
「働き方改革」と叫ばれてからすでに数年間が経過しましたが、学校の現状は深刻です。
画像出典:文科省
今は元気に働いているあなたも明日は我が身です。
社会的信用、給料の安定など教員でいることのメリットはなかなか捨てづらいものですが、健康を害しては元も子もありません。
そこで今回は、社会的な信用や給料の安定よりも大切なものを見つめ直し、健康第一に働ける形を見つけ出した方をお呼びしています。
みなじょぼ
はじめまして、みなじょぼです。よろしくお願いいたします。
みなじょぼさんは、公立中学校の数学教員として働いていたそうです。
しかし、そんな信頼や安定の公務員という立場を捨て、今は非常勤講師や特別支援教育支援員として働いているそうです。
なぜみなじょぼさんは公立中学校の教員を辞めたのでしょうか?
今の働きかたはどのようなものなのでしょうか?
いろいろ聞いてみましょう。
Gyuさん
特別支援教育支援員ってのも、どんな仕事なのかも気になるな。
この記事を読むと
- 教員と一言でいってもいろいろな働き方があることがわかる
- 特別支援教育支援員としての働き方がわかる
- 正規の教員を辞めることのメリット・デメリットがわかる
- 人生で一番大切なものを考えるきっかけになる
それではまいりましょう!
先生を辞めようと思った経緯
信用、安定の立場を手放し、非常勤、特別支援教育支援員という道を選んだみなじょぼさん。
そもそもどうして正規の教員を辞めようと思ったのでしょうか。
その辺りから聞いていきましょう。
みなじょぼ
はい。教員6年目の時です。私は、はじめての転勤を経験しました。2校目は、前任校とはちがう街で大規模校に勤めることになりました。
みなじょぼ
私が担任することになった生徒たちは小学校で学級崩壊経験を経験している子どもたちでした。中学になっても、友人関係のトラブルが多く、学習規律が欠けており、学力も低い学級でした。トラブル対応や夜遅くまでの保護者対応、長時間勤務などで精神的に体調をくずし、2学期には精神科に通院することになりました。
まっち
それはほんと辛かったですね。そんな大変な子どもたちを「一人の教員に何十人も任せる」というシステム自体に大きな問題がありますよね。
Gyuさん
頼むで文科省!いや経済省か?先生たち苦しんでるで!
みなじょぼ
その後、妊娠・出産しましたが、そのタイミングでうつ病になりました。原因は、以前のメンタル不調が治らないまま、慣れない育児をしたためです。育休中は精神科に通い、治療を続けました。育休後に1年休職もしましたが、体調がよくならず、退職しました。
Gyuさん
いろいろな変化が重なったことも大きなストレスになってしまったんやね・・・。ホンマ辛い経験やね。
みなじょぼ
はい。さらに引っ越しも同じタイミングだったので、結局、転勤、結婚、出産、引っ越しが同じ時期に重なってしまったことになります。どれも自分が望んでしたことですが、思っていたよりストレスを感じていたようです。
みなじょぼ
また、仕事量が増えたことも退職を決意した理由の一つです。大規模校に転勤したことで、学級の受け持ちの子どもが増えたり、未経験の部活動顧問になったり、教えたことのない教科を教えることになりました。前任校にいたときよりも、毎日2~3時間は長く学校にいないと仕事が終わらなくなってしまいました。
Gyuさん
精神的だけじゃなく肉体的にもしんどかったんやね。ブラック労働やんホンマ!
転職活動
精神的にも肉体的にも辛い経験をし、退職を決意したみなじょぼさん。
転職を決意した後はどのような経緯をたどったのでしょうか?
そこのところも聞いてみましょう。
転職方法
みなじょぼ
2019年3月に実際に公立中学校教員を退職しました。その後何もしない期間があり、2019年12月に知り合いの校長先生から「非常勤講師として働かないか」と連絡がきました。
Gyuさん
おお!やっぱり学校現場にみなじょぼさんの力が必要やったんやね。
みなじょぼ
ありがたい誘いでした。それで、2020年1~3月は小学校で非常勤講師として勤務しました。非常勤講師の契約は3月いっぱいで切れてしまったので、その後は現在まで、小学校の特別支援教育支援員として勤務しています。
その他に転職のためにしたこと
知り合いの校長先生からの誘いにより今の仕事に就いたみなじょぼさん。
誘いが来る前にも転職のためにしたことはあったのでしょうか。
そのことについても聞いてみました。
みなじょぼ
「転職のために」というわけではないのですが、退職してから再就職するまでにやっていてよかったことがあります。
退職後みなじょぼさんがやってよかったことをまとめるとこんな感じ↓
- ツイッター
教員や教員以外の仕事をしている人など、いろんな人と交流を持って視野が広がりました。
ツイートすることで、自分の考えも整理されました。 - ブログ
ブログ 先生ライフ向上委員会を書くことで、自分の考えが整理できました。自分の書いた記事を見て「役にたった」「共感した」と言ってもらえたとき、自分の経験は無駄ではなかったんだなと思えました。 - ストレングスファインダー
インターネット上で質問に答えると、自分の強みがわかります。書籍も発売されています。
URLはこちら - Voicy
「ワーママはるラジオ」「イケハヤラジオ」『風呂敷「畳み人」ラジオ』を聴いて、職業観が変わりました。
URLはこちら
Gyuさん
インプット、アウトプットを通して自分を見つめ直していたんやね。
まっち
内観する作業とてもいいですよね。僕も転職時に「自分の考えを整理する時間」がとても大切だったなと感じています。
教員からの転職の流れ7ステップ!初任者でも分かるように徹底解説!この記事では、教員から転職するための具体的なステップ(手順)を徹底解説しています。この記事を読めば誰でも転職のやり方が分かり、迷わず行動できるようになります。転職を成功させて豊かな毎日を送りたいあなたに必読な内容になっています。...
転職後の今の仕事について
さぁいよいよ今の仕事についてです。
「特別支援教育支援員」という仕事についてあまり詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?
まずは知ることで自分の選択肢の幅も広がります。
さっそく聞いていきましょう。
今の職業、仕事内容
まっち
特別支援教育支援員になられたということですが、どのような仕事内容なのですか?
みなじょぼ
はい。特別支援学級に所属する子どもや、通常学級で困っている子どものサポートをしています。勉強のサポートだけでなく、休み時間や掃除の時間に不必要なトラブルが起きないよう、さりげなく見守ったりもしています。ほかに、担任の先生から頼まれた仕事があれば手伝います。宿題の丸付けや、教室の掃除などです。
みなじょぼさんの一日の仕事の流れはこんな感じ↓
9:20:出勤
9:30:授業のサポート
14:30:下校指導
15:00:退勤
Gyuさん
おぉ!めっちゃええやん!しっかり余裕をもって働けそうやね。
収入の変化
みなじょぼ
特別支援教育支援員は、教員免許がなくても働ける仕事です。時給は、住んでいる地域の最低賃金+30円程度です。教員時代と比べると収入は大きく減りましたが、自分の健康を第一に考えてこの働き方を選んでいます。
Gyuさん
ええと思うで!人はお金の為に生きとるんやない。健康第一やで!
転職して感じたメリット
健康を第一に考えて今の仕事を選んだみなじょぼさん。
実際に転職してみてどのようなメリットを感じたのでしょうか?
聞いてみましょう。
みなじょぼ
まず一番に感じるメリットは長時間労働がなくなったことです。私の職場は、基本子どもが帰ったら特別支援教育支援員の仕事はありません。必ず決まった時間に退勤できます。
まっち
「決まった時間に帰れる」という安心感はメンタルにも良さそうですね。
みなじょぼ
はい。後は、家で仕事をしなくていいのも大きなメリットだと感じています。教員時代は、家に帰ってもずっと授業のことを考えていました。特別支援教育支援員は授業の「サポート」が仕事なので、家に帰ってから授業について考える必要はなくなりました。
まっち
すっごいわかります!僕も教員時代は、「休日なのにずっと頭の中は仕事モード・・・」って感じでした。
みなじょぼ
あと、非常勤講師を経験してみて感じたのは、「非常勤講師は教員のいいとこどり」ということです。非常勤講師は、時給が2800円と高額でした。そして、勤務時間は週18時間と上限が決まっているので、小さい子どもがいても働きやすかったです。
まっち
前に紹介した くまさんも同じようなこと言ってましたね。非常勤講師✖︎副業で年収がアップしたと教えてくれました。
教員からの転職に新たな選択肢!教師2.0【非常勤講師✖︎副業】で元の年収を超えた話この記事では、非常勤講師✖︎副業で、教師という仕事をしながらも「やりたいことして食べていく」生き方(教師2.0)について解説しています。実際にその生き方を実践して収入アップを実現した方のインタビュー記事です。あなたの選択肢を確実に広げる内容になっています。...
転職して感じるデメリット
みなじょぼ
はい。収入が下がるのは先ほどお話しした通りなのですが、他にもあります。元教員なので、授業者の指導法に対して「こんなやり方もあるのに」「もっとこうしたらいいのに」と勝手に思って、ストレスを感じてしまうところです。やっぱり「体調さえ良ければ、正規の教員の仕事をしたい」と思う自分もいます。
Gyuさん
あくまでもサポート役ってのも難しいところなんやね・・・。
副業
先ほど、ブログもやられているという話が出てきましたが、副業なのでしょうか?
そこのところも教えてくれました。
みなじょぼ
はい。金額としては多くはないのですが、自分の発信する文章で収入を生み出せたことは自信につながっています。元中学校教員としての経験を、ブログ「先生ライフ向上委員会」やnoteで発信しています。
みなじょぼさんのTwitterはこちらから↓
https://twitter.com/mina_jovo
みなじょぼさんのブログはこちらから↓
https://www.minajovo.com/
みなじょぼさんのnoteはこちらから↓
https://note.com/minajovo
どれも非常に勉強になります!オススメです!
最後に転職を考えている教員の方にメッセージ
まっち
最後に転職を考えている教員の方にメッセージをお願いします!
みなじょぼ
いま精神疾患で休職する先生が増えています。私は休職中ずっと「公務員という安定した仕事を手放すのはイヤだ」「教員を辞めたら、これ以上給料の良い仕事には就けないかもしれない」と悩んでいました。でもその悩みこそが体調不良の原因で、退職すると決めてからは気持ちが軽くなり、体調も良くなりました。教員以外にも仕事はたくさんあります。また先生をしたいと思ったら、非常勤講師や臨時教員といった働き方もあります。
いちばん大事なのは、健康でいることです。
Gyuさん
ホンマその通りや。仕事で健康を害したら何のための人生かわからなくなるで。あくまでも仕事は人生の付属品や!
まっち
精神的にも肉体的にも辛いなか、大切なことに気づき行動を起こしたみなじょぼさんから、たくさんのことを学べましたね。みなじょぼさんありがとうございました。
まとめ
みなじょぼさんの体験談はいかがだったでしょうか?
まとめると
まとめ
- 一人の先生に何十人もの子どもを任せる日本の教育システムは問題である。
- 精神疾患になってしまう先生は今も多い。
- インプット&アウトプットを通して自分を見つめ直すことが大切。
- 学校現場には正規の教員以外にも非常勤や特別支援教育支援員としての働き方もある。
- 社会的信頼や収入の安定よりも健康が一番大切。
ということでした。
まっち
「新しい人生を歩んでいきたい」というあなたをこれからも応援しています。以上、まっちでした。