どうもガクせんです。
と願っているあなた!そんなあなたには、当番活動の進化系である「リーダー活動」がオススメです!
ボクは、子どもの主体性を引き出すため、係活動を会社活動に、当番活動をリーダー活動に進化させてきました。
そもそも「係活動と当番活動の違いって何?」と疑問に思われた方はこちらの記事をどうぞ↓
係活動の進化形である会社活動について知りたい方はこちら記事をどうぞ↓
当番活動からリーダー活動に変わるだけで子どもたちの姿がガラッと変わっていきます。
そんな体験をぜひあなたにも届けたいと思い今から詳しく解説していきます。
それではまいりましょう!
- リーダー活動とは何かがわかる。
- 子どもが主体的に動くクラス経営ができるようになる。
- 学級経営が楽しくなる。
目次
そもそも当番活動って何?
まず、当番活動とは何でしょうか?
簡単に言えば、クラスで生活していく上で、必要になってくる仕事をそれぞれが担当するという活動です。
掃除当番、給食当番も意味は同じですが、ここでは別物として考えましょう。
例えば
電気当番、窓当番、黒板当番、配り物当番などがそれにあたります。
- 電気は、だれかがつけないと目が悪くなってしまう。
- 窓は、だれかが開けないと換気できない。
- 黒板は、だれかが消さないと、次の授業ができない。
- 配り物は、だれかが配ってくれないと一人ひとりの手元に届かない。
どれも、なくては生活していく上で困りますよね。
なので
といったように、子どもたちは、担当になった当番の仕事を義務として担います。
役割分担の例としては
というように、仕事の大変さに応じて、人数を割り振り、必ず全員が何かの当番に所属するようにします。
これがボクがいうところの当番活動です。
では、なぜボクはその当番活動をやめ、リーダー活動へと形を変えたのでしょうか。
見えてきた当番活動の問題点
何をかくそうボク自身も、教員生活前半は当番活動を取り入れていました。
しかし、このやり方だと次のような問題点が出てきてしまいました。
❌当番任せなクラスになってしまった。(「電気当番の○○さん電気つけてよー」という声が出てきてしまう。)
❌逆に当番ではない子が、自主的に仕事をするとその当番の子に怒られてしまう。(当番でない子が電気をつけたら、電気当番の友達に「オレの仕事とるなよ!」と言われる)
❌子どもの主体性がなくなった。
❌サボる子に対して不平不満がクラス内に出るようになった。
❌サボる子が出ないように先生が監視しなければいけなくなった。
「うーん、一つの仕事に2人とか3人とかいるから、やらない子が出てしまうのかな」と考えたボクは、「1人1役制」にもチャレンジしてみました。
つまり、一人ひとり違う当番(仕事)につくというやり方です。
しかし、これも失敗・・・。
なぜなら、クラス30人なら30個の仕事が必要だからです。
必要性もないのに、無理やり仕事を作り出したものですから、中にはやらなくても何ら問題のない仕事も・・・。
そんな当番(仕事)についた子は、そりゃやらなくなりますよね。
そんなこんなで悩みに悩み
ボクがたどり着いたのが「リーダー活動」です。
リーダー活動とは
当番活動から、リーダー活動へということでしたが、そもそもリーダー活動って何でしょうか。
当番活動と比較しながらその実態を明らかにしていきたいと思います。
当番活動 | リーダー活動 | |
仕事内容 | 年度初めに決める | 必要感が生まれた時に決まる 必要感が無くなれば、その仕事はなくなる |
役割分担 | 必ずどれかの当番を担当する(義務) | やってもやらなくてもOK いくつ担当してもOK |
仕事への取組み方 | 自分の当番の仕事を自分がする | リーダーとして、責任をもってその仕事をする みんながその仕事に参加できるようにリーダーシップを発揮する |
どうでしょうか。
だいぶ、違いますね。
リーダー活動は、子どもたちの自主性のもと成り立っているのです。
なので、トップダウンで先生から仕事を与えられるということはありません。
また、当番活動と大きく違うのは、その仕事のリーダーになった子は、自分がその仕事を率先してやることももちろんですが、他の友達に対して、その仕事にどんどん参加してもらえるようにリーダーシップを発揮するというところです。
少しイメージしづらいと思いますので具体例で説明すると
電気リーダーの子がみんなに対して「最近、電気の消し忘れが多いので、気づいた人が進んで消すようにしましょう」などと呼びかけることができます。
つまり、電気リーダーではない子が電気を消してもいいのです。
当番活動の時は、勝手に電気を消すと、電気当番の子に「オレの仕事とるな!」と怒られていたのに、リーダー活動になると、リーダーに「ありがとう」と言われるようになります。
リーダー活動のやり方
では、リーダー活動のスタートの仕方から、年間を通しての運営方法まで解説していくね。
リーダー活動の始め方
まずは、年度当初にリーダー活動とは何かについて子どもたちに説明します。
次に、スタートがきりやすいように今思いつく必要そうな仕事を子どもたちに上げてもらいます。
1日先生がいないとしたら自分達でどんな仕事をする必要がありそうかな?と質問してみると意見が出やすです。
- 電気を付ける
- 窓を開ける
- 配り物を配る
- 黒板を消す
- 保健室に具合の悪いこを連れいていく
- 体育の準備や体操をする
などが出てくることが多いです。
まずは、「この仕事の中で、リーダーやりたい人?」と聞き、リーダー活動をスタートしていきましょう。
誰もリーダーのやり手がいない仕事も一応表に書いておき、掲示しておきましょう。
年間の運営方法
リーダー活動をスタートしたら、表をつくり教室の目立つところに貼っておきます。目に見える形にしておくことがポイントです。
※子どもがいつでも書き込めるように手の届くところに貼るのがオススメ
仕事名 | リーダーの名前 |
黒板 | 伊藤 米山 南 |
配り物 | 中山 柏尾 |
黒板 | 上田 中村 谷口 |
体育 | |
保健 | |
あ | |
あ | |
あ |
など、決まったところには、どんどん名前を書いてもらいましょう。
仕事名の欄には空欄をいくつもつくっておき、必要な仕事を見つけた子が書き込めるようにしておきます。
あとは、新しい仕事、新しいリーダーが誕生したら、子どもたちにお知らせしてもらいます。
もし、仕事が停滞していたら、先生はリーダーをよび、アドバイスをすればOKです。
全体に「電気つけなさい!」「黒板消しなさい!」と注意をする必要はありません。
あとは、とにかくリーダーの貢献感を育ててあげられるように「○○リーダーいつもクラスのためにありがとうね」と声かけを意識していきます。
メリット・デメリット
リーダー活動のメリットはこちら↓
- 子どもの自主性が育つ
- 子どもがもっている力が発揮されるようになる
- 先生が注意しなくてもよくなる
- クラスの中に協力し合う風土ができる
デメリットはこちら↓
- やらない子は何もやらない
- 高学年になるとリーダーという名前に恥ずかしさを覚える
- 活動が停滞してくる時がある
やらない子がいるという問題は、ボクはそんなに気にしませんでした。
アリの世界も働きアリと働かないアリがいるのは生存戦略ゆえの仕組みですし(閾値と言います)人間もそれぞれでいいと考えていました。
高学年をうけもった時は、「リーダー活動」ではなく、「ちょこっとボランティア」という名前にしました。(ここでは詳しい説明は省きますが、少し仕組みも変えました)
活動が停滞した時は、リーダーをよびアドバイスをしました。
このようにデメリットも乗り越えることができましたし、メリットからデメリットを差し引いても取り組む価値ありだと思います。
まとめ
リーダー活動について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
これからの時代を生きていくためには、とても必要な仕組みだと思います。
自分たちの頭で考え、行動できるように、またリーダーシップや貢献感を育てられるように支援していくのはとても大切ですね。
子どもたちが自立してくると、先生も笑顔で仕事ができるようになります。
よかったら試してみてください。
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