どうもガクせんです。
ボクは12年間小学校の先生をしてきましたが、その中で保護者との関係に悩んでいる先生を星の数ほど見てきました。
しかし、心理学を全般としたカウンセリングスキルやコーチング、NLPなどを学んでいく中で、だんだんと保護者との関係も自信をもって築けるようになっていきました。
そこで、今回はその心理テクニックはもちろん、授業参観、懇談会、個人面談からクレーム対応まで、保護者との関係づくりに欠かせないノウハウを全解説していきます。
- 保護者との関係づくりに自信がもてるようになる
目次
関係づくりに使える心理テクニック
良い保護者との関係をつくるには心理テクニックが有効です。
保護者との関係づくりが得意な先生を観察していると、自然とこれからお話しするような心理テクニックを使えている方が多いです。
そんな効果大の心理テクニックとは
です。
自己開示
→自分に関するプライベートな情報を相手に伝えることで好感をもってもらえるという心理効果。また、返報性の原理が働き、相手も自己開示してくれるようになる。
単純接触効果
→くり返し接すると、その人への好感度が高まるという心理効果。
好意の返報性
→自分が相手に好意を示すことで、相手も自分に好意を返してくれるという心理効果
これらの心理テクニックを知っているかいないかで、保護者へのアプローチの仕方が変わってきます。
具体的な実践など、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓
子育てに使える心理テクニックを知りたい方はこちら↓
授業参観
担任をしていれば、必ず経験する授業参観。
この授業参観も保護者との信頼関係を築く上で欠かせないのは言うまでもありません。
ポイントは
一度、保護者の視点で考えてみること
にあります。
保護者の立場で考えると、せっかく授業を観にきたのに、ただ練習問題を解いているだけ、先生の講義調の話を聞いているだけの授業ではつまらないですよね。
では、なぜつまらないのか
そう!保護者は何より「わが子の様子」が見たいのです。
なので
が見える授業にしていくことが大切です。
では、どんな授業をつくればいいのか、ボクがオススメするのは
です。
グループ話合い型
→ある課題に対して、グループ単位で話合い、意見をまとめ、発表すると言う流れの授業。
グループ発表型
→音読劇、歌や楽器の演奏、調べ学習のプレゼンテーションなど今までの成果を発表する授業。
保護者参加型
→図工の作品づくり、長縄やドッジボールなどの運動、楽器の演奏など保護者にも参加してもらう授業。
このような視点で授業を組み立てれば、保護者から「観に来てよかったな」「子どもたち頑張ってたな」「楽しかった」と感じてもらえます。
詳しい授業参観の授業づくりについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ↓
懇談会
授業参観後には懇談会がある学校がほとんどだと思います。
たくさんの保護者の前で話すという状況はとても過酷です。
ボク自身もガチガチになってしゃべっていたのを覚えています。
しかし、懇談会は保護者との信頼関係を結ぶための貴重な機会でもあります。
ポイントは
- 学級の方針をしっかり示すこと
- 学級の様子をわかりやすく伝えること
- 保護者同士が交流できる機会をつくること
の3つです。
ボクは、①の学級の方針はパワーポイント(プレゼンテーションソフト)を使って丁寧に説明しました。
②の学級の様子については映像を見せるようにしていました。
朝の会、休み時間、給食中、掃除の時間などなかなか保護者が観られない学校での様子を中心に見せるようにしていました。
③の保護者同士の交流については、アイスブレークようのゲームやサイコロトークなどを活用していました。
この①から③が盛り込んでおけば、懇談会で保護者との信頼関係を築くことができます。
ゲームの詳細など詳しく知りたい方はこちら↓
個人面談のやり方
これまた緊張する個人面談。
と若い頃はハテナマークばかりでした。
しかし、個人面談も保護者と密に関われる貴重な時間です。
この貴重な機会を有意義な時間にして信頼関係を築いていきたいものです。
そんな成功する個人面談にするポイントは
- 服装や教室環境を整え、視覚的に好印象を与える。
- L字になるように座るなど、心理的な負担を与えないようにする。
- 話す内容は、保護者の悩みを共感的に聞くことを中心にする。プラス、具体的な子どもの様子を伝えられるようにする。
の3つです。
①の服装ですが、見た目が第一印象を決めると言われるように、視覚的な情報はとても重要です。どんな印象を与えたいのかを考えて選ぶようにしましょう。
②の座席では、対面を避けるようにしましょう。対面は敵対心を生み出す位置付けになります。真正面にならないように少しずらして座るか、L字になるように心がけましょう。また、パーソナルスペース(不快に感じる距離)も意識することも大切です。
③話す内容は、何より保護者の悩みや不安を聞くことに重点をおきましょう。また、時間があれば、子どもの学校での様子を具体的に伝えられるようにしましょう。事前に資料を用意しておくことをオススメします。
とにかく、親近感、安心感を大切にしていくと良いでしょう。
詳細記事はこちら↓
クレーム対応
保護者と良好な関係を築くためにいろいろ解説してきましたが、とはいっても、完全にゼロにはできないのが「クレーム」です。
特に経験の浅い先生などはクレームに悩まされている方も多いのではないでしょうか。
何を隠そうボク自身も、過去に保護者のクレームで心が折れそうになった経験があります。
ポイントは
- 傾聴
- 謝罪
- 共感
- 未来(これからのこと)
の4ステップです。
傾聴、謝罪、共感でしっかりと保護者の不満や怒り、不安な気持ちを受け止め、最後に未来(これからのこと)に視点をシフトしていく流れが大切です。
ピンチはチャンスでもあります。
クレームにうまく対応できたことがきっかけで保護者との信頼関係が深まることもあります。
しっかり対応方法を身につけチャンスに変えていってください。
傾聴、謝罪、共感、未来の4ステップを詳しく知りたい方はこちら↓
まとめ
今回は、先生をやっていく上で欠かせない「保護者」に関わる内容をざっと解説してきましたがいかがだったでしょうか。
詳しく知りたいという時は、リンクを踏んで詳細記事を覗いてみてください。
保護者と良い関係を築くことは、子どもの教育効果をあげるためにも欠かすことのできない重要な役目です。
そういった意味でもこの記事が保護者関係に悩むあなたのお役に立てたら嬉しいです。
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- 子どもとの関係づくりに悩んでいる
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