先生

いいクラスづくりに欠かせない!子どもが育つ「ナッジ」という仕組みを解説!

どうもガクせんです!

突然ですが、あなたはどっち派?

  1. 本人の利益になるのならば多少無理させてでも勉強させる。
  2. 自由を尊重することが大切だと思うので、勉強するかしないかは本人に任せる。

答えが割れそうですね。

 

①は温情主義(パターナリズム)と言います。簡単に言うと「お節介」です。

 

②は自由主義(リバタリアニズム)と言います。簡単に言うと「放任」です。

ガクせん
ガクせん
後てもう少し詳しく解説しますね。

 

ボクはと言いますと、教員生活前半は①の考え方が強く、中盤は②の考え方をするようになりました。

 

しかし、結局、どちらもうまくいかず・・・。

 

その後、色々と模索する中、「これだ!」という考えを見つけることができ学級経営力をアップさせることができました。

 

その考え方こそ「ナッジ」です。

Gyuさん
Gyuさん
なんやねんそれ!うまいんか?
ガクせん
ガクせん
「肘でつつく」という意味だよ。詳しいことは後でわかるから楽しみにしておいてね。

 

そこで、今回は、お節介と放任の考え方のメリット・デメリット、そして、最終的にボクがたどり着いた「ナッジ」という考え方について解説していきます。

 

この記事を読むことで
  • お節介と放任のメリット・デメリットが分かる。
  • お節介でも放任でもない、「ナッジ」という考えが方が分かる。
  • 学級経営や子育てがうまくいくようになる。

 

それではまいりましょう!

 

温情主義(パターナリズム)とは

まずは、温情主義(パターナリズム)についてです。先ほどもいったようにお節介に近い考え方ですね。

温情主義(パターナリズム)とは、本人の利益になるならば、自由の制限を認める立場のこと。

この考え方はボクたちの身の回りでよく活用されています。

 

例えば

  • バイクに乗る時は、ヘルメットを被らなければいけない。
  • 車に乗る時は、シートベルトを締めなければいけない。
  • 自転車の二人乗りは禁止

などが温情主義です。

 

つまり、バイクに乗る本人が大怪我をしないという利益のために、メルメットを被らなければいけないという決まり(自由の制限)を設けているわけです。

 

メリット・デメリットとしては

本人の利益が守られる

本人の自由が規制される

ということになりますね。

 

ボクは、小学校教員前期は、このような考え方で子どもたちに接していました。

 

例えば

  • 宿題の強制
  • 給食完食の強制
  • 休み時間は外に出て遊ぶことの強制

などなど・・・。

 

もちろん、本人たちの成績アップ、健康増進など「本人の利益」の為を思ってのことでした。

 

しかし、本来育てなければいけない、好奇心や向上心は全く育ちませんでした。

 

子どもの中には、「どうにかズルをしてやろう」「サボりたい」という思考が生まれ、それを規制するために、さらなる自由の制限をするという悪循環に・・・。

 

ガクせん
ガクせん
うまくいかないことに気づき、ボクは温情主義を手放すことにしました。

 

自由主義(リバタリアニズム)とは

そして、ボクが次に採用したのが自由主義(リバタリアニズム)です。つまり放任という考え方ですね。

自由主義(リバタリアニズム)とは、個人の自由を重視する立場のこと。

 

この考え方は、海外に多くみられます。

 

例えば

  • バイクに乗るときにヘルメットを被るかどうかは個人の自由
  • 麻薬を使うかどうかは個人の自由
  • ギャンブルをやるかどうかは個人の自由

というような感じです。

 

日本では、考えにくいですが、実際にこのようなリベラル思考を採用している国はあります。

 

つまり、本人の安全や健康を害そう本人の自由を優先するという考えです。

 

メリット・デメリットとしては

自由を制限することがない。

本人の利益を保証できない。

ということになります。

 

ボクの教員生活中盤はこのような考え方に傾いた時がありました。

 

例えば

  • 宿題をやるかやらないかは個人の自由
  • 給食は誰がどのくらい食べるかは自由
  • 休み時間の過ごし方は自由

などいろいろな自由を保証しました。

 

しかし、人間は水のように低い方向(楽な方向)へ流れていくものです。

Gyuさん
Gyuさん
でも、自分で選んでるんやからええんちゃう?
ガクせん
ガクせん
ボクもそう自分に言い聞かせてきたんだけど、子どもの自己肯定感を下げているということに気づいてしまったんだよね。

 

どういうことかというと

頭の中では、やった方が自分の利益になることは分かっている。

しかし、易きに流れ頑張れていない自分がいる。

自分に自身がもてなくなる。

ということです。

Gyuさん
Gyuさん
うーん!お節介も放任もダメやん!どうしたらええんや!

 

ナッジ(リバタリアン・パターナリズム)とは

温情主義(パターナリズム)のお節介もダメ!自由主義(リベラリズム)な放任もダメ!

 

そんな時に出会ったのが

 

「ナッジ」(リバタリアン・パターナリズム)です!

「ナッジ」とは、肘でそっとつつく、という意味。

つまり、直接的な規制をせず、選択の自由を残したまま人を望ましい方向へと誘導する考え方。

引用:オイコノミア

 

この考え方が、ボクの悩みにドンピシャで答えを出してくれました。

Gyuさん
Gyuさん
はやいとこ詳しく教えてやー。

 

短かなところに使われているナッジ

「ナッジ」という言葉は馴染みが薄いですが、意外と短かなところでこの考え方は使われています。

 

例えばコンビニです。

写真のような印、どこのコンビニにもありますよね。

 

これなんだかわかりますか?

 

そうです。

 

レジへ並ぶ立ち位置ですね。

 

今、みなさんは誰かに言われなくても、視覚的に理解できましたね。

 

そして、実際にコンビニへ買い物に行ったときには、そこに並んでますよね。

 

「レジに並ぶ時は、ちゃんとここから一列に並んでください」なんて誘導している定員さんは見ないですよね。

 

つまり、コンビニ側から見ると、相手(お客さん)に対して、直接的な規制をせずに、レジに一列で並ぶという望ましい方向へと誘導できているわけです。

 

他にも、

  • ポイ捨てが社会問題になっている地域で、捨てると音のなるゴミ箱を設置したところ、みんな面白くてゴミ箱にちゃんとゴミを捨てるようになった。
  • ガムの吐き捨てが社会問題になっていた地域では、ガムを貼り付けて、アンケートに答えるボードを設置したところ、ガムの吐き捨てが減少した。

など、ナッジの考えを活用することで、罰則で相手の自由を制限しなくても社会問題を解決することができているのです。

 

学級でのナッジの活用例

このナッジという考えをベースに学級経営や子育てを考えると、いろいろな問題をポジティブに解決していくことができます。

大人がうるさく介入しなくても、子どもが望ましい行動を自らやるようになるわけです。

 

すると

望ましい行動をする。

喜ばれる。認められる。

自己肯定感が高まる。

このような正のスパイラルが生まれるようになります。

 

担任としてこんなに嬉しいことはないですよね。

 

では、具体的にどんなところでこの考え方が使えるのか、ナッジの考えを取り入れたボクの実践をいくつか紹介します。

 

物の位置をテプラで表示

 

置く場所や入れる場所の表示があると自然とそこに戻したくなります。

 

「ちゃんと整理整頓しなさい」なんて言わなくても、物の管理が自然と上手になりました。

 

「整理整頓されていると気持ちがいいね」とポジティブな言葉もかけてあげることができ先生も子どももwin-winです。

 

ベンチ・ござ・ちゃぶ台

ベンチやござ・ちゃぶ台などを置くだけで、子どもたちが集まり、自然とコミュニケーションが生まれました。

 

「もっと仲良くしなさい」なんて言わなくてもアイテムを置くだけでOKです。

 

「このクラスは本当仲良しだね」と言えば、学級への愛着がアップします。

ガクせん
ガクせん
お財布には優しくないのですが・・・。

 

 

床に机の位置シール

床に丸シールを貼り、そのシールの上に机の足を乗せると机がきれいと整うという工夫。

「机を整頓しなさい」なんて言わなくても、いつもきれいに整頓されます。

 

机の配置

話し合いをもっと活発にさせたいという願いがあったので、席の配置を常にグループにしちゃいました。

 

「ちゃんと話し合いなさい」なんて言わなくても席の配置が変わるだけで、自然と意見を交流し合うようになりました。

 

また、コの字のグループの座席にしたことで、広いスペースを生み出すことができました。

 

広いスペースが生まれたことで、ダンスの練習が始まったり、クラスでレクが盛んに行われたりするなどクラスが活発になりました。

↑ハンカチ落とし中

Gyuさん
Gyuさん
環境って大事やな。

 

ナッジの考えから離れてしまうところもありますが、他にも、給食、宿題、掃除なども色々工夫してみたので、興味のある方は読んでみてください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

規制をしたり、罰則を与えたりしなくても、子どもが進んで取り組むためにはどうしたらいいかな?と考えてみることが大切です。

 

このような視点をもつだけで、意外といろいろなアイデアが生まれてきます。

 

いろいろなアイデアを試して、子どもがどう反応するかを観察するのも面白いものです。

 

ぜひ色々試してみてください。

 

ガクせん
ガクせん
以上、ガクせんでした!
Gyuさん
Gyuさん
またねー。