こんにちは、公立小学校から私立小学校への転職、リクルート複数社内定を経験したまっちです。
そんな公立教員の壁にぶち当たっているあなたに!
驚きの行動力で国立教員への転職を成功された方にインタビューしてきました。
公立の中学校に勤めていたナオさんは、中学校教員として理科を教え、部活動の顧問としても活躍されていました。
そんなナオさんがなぜ公立の教員を辞め、国立の学校に転職したのか!その理由と行動力は必見です!
また、現在している教育関係の副業にも注目です!
- ナオさんが公立の学校からの転職を決めた理由がわかる
- 公立学校から国立学校への転職方法がわかる
- 国立学校で働くメリット・デメリットがわかる
それではいきましょう!
公立の先生を辞めようと思った経緯
ナオさんが転職を決めた主な理由はこちら↓
です。
①年功序列の雰囲気に耐えられなかった
ナオさんも地域の子どもの教育において「公立の学校は非常に大切な役割がある」と感じていたそうです。
しかし、学校内部に目を向けると、厳しい現実があったのだとか・・・。
「若いから」という理由で給料が低いのはまだ我慢できても、意見が通らないことには強い理不尽さを覚えたんだとか。
②真に子どもを育てることができないと感じた
ナオさんは、子どもたちのために一生懸命理科の研究をしてきたそうです。
そして、その成果は徐々に現れ、自分が授業をした時は子どもたちが前のめりになって勉強に取り組む様子が見られるようになったそうです。
しかし、中学校の先生は小学校と違って全ての教科を教えるわけではありません。
当然、他の教科の先生が手を抜いて指導していたり、教育観が真逆だったりすると子どもは元のやる気のない姿に戻っていってしまうのだとか。
子どもと次の授業で会う時には「またふりだしから始めるのか」といったような感覚になったそうです。
③学習指導要領に縛られる教育に息苦しさを感じた
先生のあなたならご存知のように、公立の学校には学習指導要領というものが存在します。
つまり、最初から指導する内容が決められているということです。
それがナオさんにとっては一番のネックになったそうです。
ナオさんは、目の前の子どもの興味関心や自分が本当に必要と思えることに力を注げていない・・・という無力感から悩むようになったそうです。
以上のような理由から、ナオさんはだんだんと転職を考えるようになったそうです。
転職を決意したきっかけとなった出来事
特別支援学級に行くほどではないが支援が必要な子どもたちをサポートする仕事。決められた地域にある複数の学校を毎日順番に回って指導、支援する。
つまり、ナオさんは自分が真に力を発揮できる「理科の先生」ではなくなってしまったのです。
転職活動開始
最終的に国立の学校に転職を成功させたナオさん。
ナオさんの転職活動はどのようなものだったのでしょうか?
インタビューしてみると、一般企業への転職とはちょっと違うユニークな転職活動を教えてくれました↓
詳しくみていきましょう。
①転職エージェントに登録
転職といったらやっぱり転職エージェントに登録です。
そのようにして、ナオさんは、様々な求人を見ていたのですが、あまりピンとくるものが見つからなかったそうです。
そして最終的に「やはり自分がやりたいことは教員として働くことだ」と確信することができたのだとか。
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②研究会に参加して名刺を配る
それからというもの、ナオさんは東京都で開催される理科教員の研究会に片っ端から顔を出し、自分で作った名刺を配りまくったそうです。
そうして「人との繋がり」をつくっていく中で、国立の学校で教員として働いている人にも出会うようになり、国立の学校に興味をもったそうです。
③全附連の公募をチェック
国立教員になるためには、全国国立大学附属学校連盟(全附連)のHPに掲載されている公募をチェックし、そこから応募する必要があります。⇒公募情報
ナオさんは、そこから応募して、面接を経て無事に採用されたということです。
国立学校で働くことのメリット・デメリット
無事に国立学校に転職することができたナオさんですが国立学校での生活はどうだったのでしょうか。
メリット
まずはメリットから。
ナオさんが教えてくれたメリットはこちら↓
一つひとつみていきましょう。
①先導的な教育ができる
先ほども申し上げたように、公立の学校は、国が定めた指導要領に基づいて教育をしていきます。
しかし、国立の学校は、むしろその逆で、指導要領に影響を与えられる立場にあるのです。
つまり、教育に関する研究をどんどんしていき、それを実践して、全国に届けていくことが可能なのです。
②研究に必要な環境が整っている
国立の学校は、国の研究機関の側面をもっています。
なので研究費を国が補助してくれるのです。
そのため、書籍や備品等の必要な環境をきちんと整えることができます。
ナオさんの学校では、各教科研究費は年100万ほどあるそうです。
設備だけでなく、研究に集中できるように公立に比べて教育に直接関係のない業務はかなり少ないんだそうです。
生徒の問題行動も少ないので、生徒指導の時間が減り、大きく負担を減らしているんだとか。
③尊敬できる仲間と働ける
人生の幸福度は、年収よりも誰と働くかによって大きく変わると言われています。
国立の学校には、心から教育が好きで優秀な方が多く集まってくる場所です。
だからこそ、心底尊敬できる同僚に巡り合える確率が高くなるわけですね。
デメリット
国立の学校にはたくさんのメリットがあることがわかりましたが、一方のデメリットはどうなのでしょうか?
ナオさんが教えてくれた国立校で働くデメリットはこちら↓
それでは詳しくみていきましょう。
①生涯収入が減る
なんと、国立の学校に勤めると生涯年収が減ってしまうとのこと。
一般的には、国立の学校は、生徒から入学金や月謝をもらっているし、国からの補助もおりているしで教員の給料はさぞかし高いと思われがちです。
しかし、年収などはほとんど変わらず、管理職手当て等の職位による手当てがないのだそうです。
ですので、生涯収入でみると公立の教員より低くなることが多いとのこと。
東京都の国立学校は、公立とは別組織なので上記のような待遇になるそうです。しかし、東京以外の自治体の国立学校は、公立からの異動という扱いになり、待遇や身分は変わらず国立の先生になれるとのこと。
②休日に仕事が入ることがある
先ほども説明したように、国立校は国の研究機関としての役割を担っているため、休日に研究発表をすることがあるとのこと。
ただし、日本においてトップレベルの研究会となるので、みんなが嫌々やるような研究会ではなく、非常に良質な議論が交わされ「より良いものをつくっていこう!」というような前向きな雰囲気なんだとか。
なので、研究会の大半は自主参加だそうです。
③部活の指導はなくならない
今までの話を聞いていると、研究一本でやってそうなイメージですが、やっぱり部活はあるのだそうです。
国立も公立と同じように部活動指導があり、大会の遠征などもあるそうです。
部活動指導が好きな教員の方にとってはメリットになりますね。
副業について
次は、みんなが気になっている副業についてです。
ナオさんは、副業として教科書の執筆や書籍の出版などにも携わっているそうです。
国立学校の教員だからこそそのような仕事が回ってきて、副業という形で働くことができるということですね。
まとめ
ナオさんの転職エピソードや国立学校での働き方についてみてきましたがいかがだったでしょうか。
まとめると
- 教科教育に情熱をもっているなら国立の学校への転職がオススメ
- 国立学校への転職活動は一般企業への転職活動とは異なる
- 国立学校の先生は副業ができる
ナオさんは、国立の学校に転職をしてことで、日々のモヤモヤから解放され、自分が人生の中で本当にしたいことができているそうです。
公立の学校にいると忙しすぎて、本当にしたいことを見失いがちですが、自分らしく人生を歩んでいくことは何よりも大切です。
国立の教員に転職したくなった方も、そうではない方も、今の生き方に100%満足していないなら「人生を変えるための行動」に力を注いでいきましょう!
これからも僕は教員の転職に役立つ情報を発信していきますので、一緒に頑張っていきましょう!