こんにちは、公立小学校から私立小学校への転職、リクルート複数社内定を経験したまっちです。
先生
担任の仕事って責任が重くて辛い・・・。もう心も体も限界だよ・・・。
先生
お給料減ってもいいから心に余裕のある働き方がしたい。
と感じていませんか?
まっち
僕も、教員時代に「用務員さん、事務員さん、支援員さん、講師の先生」などの姿を見ては、担任以外の働き方っていいなぁと感じていました。
そこで今回は、実際に正規の教員を辞め、ICT支援員、そして講師へと転職を成功させた方をお呼びしました。
まっち
さっそく紹介します!MM-Teacherさんです。
MM-Teacher
はじめまして、MM-Teacherです。よろしくお願いいたします。
MM-Teacherさんは公立小学校の先生をしていましたが、退職してICT支援員になりました。今現在は講師として学校教育に携わっているそうです。
Gyuさん
ほぉいろいろと担任とは違う立場で学校現場に関わっとるんやね。
そんなMM-Teacherさん
なぜ正規の教員を辞めようと思ったのか?
どのように転職を成功させたのか?
ICT支援員という働き方はどうだったのか?
なぜ今は講師として働いているのか?
などなど
いろいろ聞きたいことがありますね。
それではまいりましょう!
この記事を読むと
- 担任以外の選択肢もあるとわかる
- ICT支援員、講師の働き方がわかる
- 自分にあった働き方を考えるきっかけになる
先生を辞めようと思った経緯
まずは、気になる退職理由から聞いていきましょう。
まっち
そもそもなんで先生を辞めて、転職しようと思ったんですか?
Gyuさん
なんかいきなり重いワードが2つも飛び出してきたな。
MM-Teacher
はい。正直すごい辛かったです。教員生活2年目の秋、学級経営がうまくいかず、保護者対応にもかなり苦しんで、急性胃腸炎で入院しました。新年度まで、学校に戻れませんでした。
まっち
体に症状として現れるくらい辛かったのですね・・・。
MM-Teacher
はい。1年ほどの投薬と通院で元気になりましたが、6年目の秋に同じように体調を崩し、再び休みに入りました。転勤の年でしたが、続けることは考えられませんでしたので退職を決意しました。
MM-Teacher
もう一つの理由としては、赴任する以前(大学に在学中)から、ICTの活用に関することにはとても興味があり、教育現場や教員を目指す学生へのサポートなどを行う仕事にいずれは就きたいと思っていたことです。
MM-Teacher
はい。そして実際に、勤務校や市全体を見渡しても、学校現場の忙しさ、ICT機器が導入されても思うように活用できていない実態が多いことを痛感し、自分の得意とするICT分野で、学校現場をサポートしたいという気持ちは年々強くなっていました。そして、転勤して教諭を続けるかどうか悩んだ時に、退職してICT支援員として働く決意をしました。
まっち
「苦しい現状」と「自分のやりたいこと」が転職を決めた主な理由ということですね。
MM-Teacher
はい。やはり決定打は、うつ病が発症して2回目の休職に入ったことですが。やはり体にこたえました。「二度あることは三度ある」と言いますし、この先続けていける自信がなくなりました。
Gyuさん
それはもう限界やね。わしがセコンドにいてもタオル投げとったで。
転職活動
辛い経験をし転職を決めたMM-Teacherさん。
実際にどのように転職をしたのでしょうか。
その辺りも聞いていきましょう。
転職方法・使った転職サービス
MM-Teacher
まずは、大阪府内の自治体のホームページを巡回し、ICT関係の求人がないかを調べましたが、「以前はあったが、予算がなくなったので今はない」という自治体が多かったです。
MM-Teacher
そんな現状を中学時代の恩師の先生に相談したところ「自治体の予算はなくなったら終わり。会社を探したほうがいい。一つの自治体の契約が終わっても、次のところを紹介してくれるから。」とアドバイスしてくれました。なので「はたらこねっと」の求人から探すことにしました。
「はたらこねっと」とは
ディップ株式会社が運営するアルバイト(パート)採用の求人サイトのこと。すべての雇用形態の掲載が可能となっており、正社員、契約社員、パート・アルバイトといった直接雇用の求人情報や派遣の求人情報、さらには人材紹介といった募集形態まで対応している。
引用:ONE
MM-Teacher
すると、ICT支援員の募集が見つかりました。ちょうどその会社は前年度まで勤務していた自治体のヘルプデスク業務を請け負っているところでした。
MM-Teacher
ただ、面識は全くなく、書類選考→面接の流れは一般の選考と同じでした。他社は応募せずその会社一本でいきました。
コチラの記事でもICT教員のなり方について解説しています!
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転職活動で大変だったところ
まっち
転職活動で大変だったところはどんなところでしたか?
MM-Teacher
3月に退職してから求職活動を始めたので、時間的にはゆとりがありました。しかし、住民税・健康保険・国民年金…今まで天引きされていたものを自分で払うとなると、退職金はあっという間になくなり、約半年間のアルバイト生活は経済的に苦しいものでした。
Gyuさん
え!退職金がなくなるほど税金ってとられるの?知らんかったわ!
MM-Teacher
はい。手当や福利厚生の面で、教員は恵まれていたのだと実感しました。
その他に転職のためにしたこと
MM-Teacher
「ICT支援員認定試験」と「IC3 グローバルスタンダード」の資格を取るために、本を読んだり、過去問を解いたりして、勉強をしました。
MM-Teacher
IC3の方はコンピューターを利用して実施するテスト形式であり、操作の実技もあったので、オフィスソフトの細かな操作も練習しました。
転職後の今の仕事について
さぁ、無事にICT支援員に転職を成功させたMM-Teacherさん。
ICT支援員の仕事を経験してみてどうだったのでしょうか?
そして、今はなぜICT支援員から講師へと仕事を変えたのでしょうか?
気になるその辺も聞いていきましょう。
今の職業、仕事内容
MM-Teacher
ICT支援員として約1年間勤めた後、講師として学校現場に復帰しました。ICT支援員としては、8校を巡回訪問していました。
MM-Teacher
やりたいことがあまりできなかったので・・・。詳しくは後で話しますね。
ICT支援員と講師の二つの仕事を経験しているMM-Teacherさん。
それぞれの働き方はこんな感じ↓
ICT支援員8:30:出勤
AM:T2として授業支援、機器トラブルの対処、依頼された資料や操作マニュアルの作成、会社への報告など
12:30~1:30:昼食、休憩
PM:午前と同じ
17:00:退勤
講師7:30:出勤
17:30:退勤
※勤務内容は普通の普通の教員と同じ。
教科担当→支援学級担任。
MM-Teacher
今の講師の仕事ですが、通常学級の担任は、過去の経緯からして「できません」と明言しているので、そのわがままは聞いてもらえています。GIGAスクールが始まり、ICTの校務分掌は重たいものになりましたが、それは受けざるを得ませんでした。
Gyuさん
なるほどな。全く同じ形で現場に戻ったら、それこそ同じことの繰り返しになってしまうもんな。
収入の変化
MM-Teacher
ICT支援員の時は、年収は教諭時代の半分以下になりました。たしか時給1400円くらいでした。残業をしても、「残業をした分は、次回以降の訪問で早く帰って帳消しにするように」との指示があり、残業代の上乗せはありませんでした。
Gyuさん
それはちょっと酷いな。早く帰れないから残業しとるのに・・・。
まっち
辞めた理由がなんとなく伝わってきました。講師の方はどうですか?
MM-Teacher
収入額は教諭にやや劣る感じです。「担任希望など通りやすい」「校務分掌の軽減」「転勤自由」の欲張りセットの分を天引きされているとわり切れば、十分な金額だと思っています。
転職して感じたメリット
MM-Teacher
「5時で仕事が終わる」という経験は、大きなものでした。夕方の時間に好きな用事ができるし、夜も早く寝られるのは心身にとってすばらしいことです。
Gyuさん
仕事だけで1日が終わると虚しい気持ちになるもんな。1日の中で自分の時間を確保するってやっぱ大切やね。
MM-Teacher
はい。また、仕事の線引きができるようになりました。教員の仕事には終わりがありませんが、「今日はここまで」「この仕事は無駄だから上辺だけ適当にやればよい」という感覚が身に付きました。
まっち
すごい共感です!教員って仕事が無限にある感じでしたよね。休日でもどこか気持ちが休まらない感覚がありました。
転職して感じたデメリット
MM-Teacher
先ほど少し触れたように、収入面、福利厚生の面ですね。やはり教員は恵まれていると思います。特に、毎月の住居手当はとても大きかったです。
MM-Teacher
また、教員は、学級や自分の持ち時間、持ち仕事の範囲内では自由がきいていましが、会社は、会社のルールが最優先、訪問先の学校のルールにも従わないといけず、やりたいことはあまりできませんでした。
MM-Teacher
もちろん会社にもよると思いますが、「現場は必死で働いているのに安月給。上はがっつりボーナスもらって、現場の苦労や状況が分かっていない。」というのは、日本の社会の悪しき実態だと感じました。優秀な技術者や研究者はどんどん海外へ出ていっています。私の働いていた会社も、上の方々の感覚は、お客様(学校)の現状理解に乏しく、下からの意見は水に流れていきました
まっち
そんな会社に行かないように、転職する際は十分に気をつけなければいけませんね。
副業について
MM-Teacher
YouTubeのチャンネルを作り、動画を投稿しています。収入は、Googleの規約で広告料をばらしてはいけないことになっているので、秘密です。1再生あたり0.何円台だというもっぱらのうわさです。
まっち
個人として働けるのは公務員を離れるメリットの一つですね。累計300万再生を超えるMM-TeacherさんのYouTubeは必見です!
MM-TeacherさんのYouTubeはこちらから↓
https://www.youtube.com/channel/UC7bsWyge0HdC0xz0Pv79xIA
MM-TeacherさんのTwitterはこちら
最後に転職を考えている教員の方にメッセージ
まっち
最後に転職を考えている教員の方にメッセージをお願いします!
MM-Teacher
学校は閉ざされた空間です。教諭になってしまっては、初任4~6年間も閉じ込められています。そこでの経験や価値観が「当たり前」になってしまっては、苦しいでしょう。講師であれば、1年ごとに学校や自治体を変わることができるので、切り替えもしやすく視野も広がると思います。また、他の職業への転職は、収入・福利厚生の面など大きく違うところも勉強になりますし、教諭の時の「常識」を完全に覆すような経験もできるかもしれません。
まっち
教師にはいつでも戻れるので、とにかく行動してみるといいかもしれませんね。転職エージェントに登録するだけでも見える世界が変わっていきますよ。MM-Teacherさん、今日は本当にありがとうございました。
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まとめ
以上、MM-Teacherさんの体験談はいかがだったでしょうか。
まとめると
まとめ
- 無理をしすぎると体を壊すから注意が必要
- 正規の教員を辞めても学校現場にはいくらでも関われる。
- 正規の教員を辞めると視野が広がる。
- 正規の教員を辞めると個人としても稼げる。
- 正規の教員を辞めると自分らしく生きられる。
- 今が辛いと思ったら即行動。
でした。
「何のために生きているのか」をもう一度考え、辛い現状を変えていくことが大切ですね。
体や心を壊しては元も子もありません。
そのためには、MM-Teacherさんのように行動あるのみです。
そんなあなたの一歩をこれからも応援しています!
少しでも不安なことがあったらMM-Teacherさんや僕のような経験者に相談してくださいね。
まっち
みんなで支え合っていきましょう!以上、まっちでした。