こんにちは、公立小学校から私立小学校への転職、リクルート複数社内定を経験したまっちです。
先生
教員という立場じゃなくても教育のためにできることはあるはず!
「教育の仕事」と聞くと真っ先に思い浮かぶのが「教員(先生)」ですよね。
しかし、世の中にはいろいろな角度から「教育」に貢献できる仕事がある のです。
もし、あなたが教育に貢献したくて教員になってみたけど
なんか満足できない・・・。 自分には向いていないのかもしれない・・・。 現状が苦しい・・・。
と感じているのであれば視点を変えてみるといいかもしれません。
教員以外にもいろいろな仕事で教育に携わり自分が満足できる生き方があるはずです。
そこで今回は、教員からIT企業に転職を成功させ、ITの世界から教育にアプローチしている方 をお呼びしました。
Gyuさん
おぉ!なんかITの世界とか言われるとドキドキするな
ハンド
はじめまして、ハンドです。よろしくお願いいたします。
ハンドさんは、私立の中高一貫校の社会の先生をしていたそうです。
しかし、今は世界を代表するアメリカの大手外資系IT企業 に勤め教育に貢献しているんだとか!
ハンドさんはなぜITの世界から教育にアプローチしようと思ったのでしょうか? どうやって世界を代表する企業に入ることができたのでしょうか? 今はどのような仕事をしているのでしょうか?
今回のインタビューも聞いてみたいことが盛り沢山です!
それではまいりましょう!
今回の記事を読むと
教員以外にも自分の得意で教育に貢献できるとわかる 自分の得意や使命感を大切に生きることの重要性がわかる 自分の得意を活かせば年収アップも夢じゃないとわかる 先生を辞めようと思った経緯 教員を辞め、ITという一見教員とは別世界に飛び込んだハンドさん。
そもそもなぜ教員を辞めようと思ったのでしょうか?
その辺りから聞いていきましょう。
まっち
そもそもなんで先生を辞めて、転職しようと思ったのですか?
ハンド
自分の知見を広く他の学校に提供したい と思い転職を考えるようになりました。
Gyuさん
ほぉ!意外と前向きな理由なんやね。もうちょい詳しく教えてや。
ハンド
はい。私は、前任校でICT環境を整備することで、授業・働き方など 様々なことを根本から変えていく活動をしていました。すると、実際に学校が見違えるように変化し、毎日本当に楽しい時間を過ごしていました。
ハンド
しかし、快適になった後に他の学校に視察に行ったところ、全てが自校の改革前と同じ様相の職員室の風景を見ました。非常に大変そうだったのです。その時、このまま快適な自分の学校にいても良いものかと迷いだしました。そこから謎な使命感に目覚め「自分の知見を他の学校にも活かした方がいいのでは」と転職を考えるようになりました。
ハンド
最初、ICTの分野か探究的な分野で迷ったのですが、「ICT環境が根底から変わるゼロトラスト型の環境を構築できる業者が教育現場ではいなかったこと」「ICTでの自動化によって多少の余白時間を作ることが先決だと思ったこと」以上の2点の理由でICTの分野を選びました。
ゼロトラスト型とは
すべての通信を信頼しないことを前提に、さまざまなセキュリティ対策を講じる形態。具体的には、ネットワークの内外に関わらない通信経路の暗号化や多要素認証の利用などによるユーザー認証の強化、ネットワークやそれに接続される各種デバイスの統合的なログ監視などが挙げられる。 引用:ICT Business Online
ハンド
最初は教育現場がICTに興味がないと想定し、1校1校地道に提案していく必要があると考えました。なので、そういった会社設立に向けてスキル習得のための転職をしました。IT構築技術の高い外資系ITコンサルをやっている会社に教育とは一切関係ないエンジニアとして入りました。
Gyuさん
え!いきなりエンジニアとして転職したん?教員の経験とは全く無縁の転職やん!
ハンド
はい。しかし、コロナで教育現場のICTの重要度が急激に高まりました。その時に、転職時に思い描いていた、「広く自分の知見を活かすことができる」という気持ちが強まりました。なので、二度目の転職で教育系を行っている現在の会社に転職しました。
まっち
つまり、二回転職を成功させたのですね。本当すごいです!
転職活動 2回の転職を成功させたハンドさん。
一体、どのような転職活動をしたのでしょうか?
その辺りも聞いてみましょう。
転職方法 ハンド
あまりお勧めできませんが、まず12月に職場に辞めると伝えました。高3の担任をしていたので、少し落ち着いた2月ごろから転職活動を始めました。
ハンド
1回目の転職の時は、
転職エージェントを使って、アプリで100件ぐらい応募しました。 オペレーターと電話して自分の苦手なスケジュール調整をしてもらいました。 相談などはほとんどしていただいていません。使った転職エージェントはリクルート とコンサル系のエージェントです。 まっち
このチャレンジ精神が転職には大切ですね!スケジュール管理などエージェントもうまく活用できているところがさすがです!
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ハンド
100件応募して10社ぐらいが書類選考を通過して3社内定をもらいました。2回目の転職の時は、直接2つの企業から声をかけてもらいました。自分ができることの範囲の広い今の会社を選びました。
転職活動で大変だったところ 最初は100社に応募するなど精力的に転職活動を行ったハンドさん。
きっと大変なことも多かったのではないでしょうか?
その辺も聞いてみましょう。
まっち
転職活動で大変だったところはどんなところでしたか?
ハンド
高三の担任をしつつ、ICT環境の構築をしつつの転職活動だったのでスケジュール調整が大変でした。 ちなみに内定いただいた企業の面接は卒業式の日でした・・・。
Gyuさん
それは過酷やな・・・。どんな感情でいたらいいのかわからなくなるな。
ハンド
はい。後はコロナの状況下でしたので、面接はオンラインでした。当初はオンラインの面接に中々慣れてなかった ので大変でした。企業側も同じだと思いますが。
ハンド
また、本当に技術力が高い企業を見分けるのが難しかった です。自分が構築したようなゼロトラストのクラウド環境をきちんと作ることができそうな企業を探していました。しかし、上から目線で技術力が高いと口で言っている企業が、実はそういった環境を作った経験がない、やり方がわからないと言ったことがざらにありました。面接時にこちらから積極的に核心をつくような質問をし、可能な限り企業側の体制、技術レベルを把握するようにしました。印象は良くなかったかもしれません。
転職サービスを使って感じたメリット・デメリット まっち
転職サービスを使って感じたメリット・デメリットを教えてください。
ハンド
自分にとって最大に苦手なスケジュール調整をしてくれたことはとても良かった です。そもそもそのためだけに登録しました。履歴書を登録しておけばボタンひとつで応募できたのも良かった です。
ハンド
デメリットは希望先に転職できるとは思われていなかった ことです。予想していたところではありましたが。 最初の面談時にIT企業やコンサルと希望したのですが、自分の経歴から内定先の3社に進むとは多分思われてなかったですね。最終選考に進んだ時に専門のアドバイザーがついたぐらいです。コンサル専門の転職エージェントは断られました。
転職後の今の仕事について 二回の転職を成功させたハンドさん。
今現在は具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。
気になるその辺も聞いていきましょう。
今の職業、仕事内容 ハンド
外資系IT企業で学校現場にICTの活用促進の担当をしています。 具体的にはどの学校にも入っているITソフト、その全般の活用促進を行っています。最近ではクラウド化によってその範囲は多岐にわたります。
ハンド
活用促進と聞くと質問を受けるみたいな形を想像されるかもしれませんが、自分の仕事は能動的に全国の教育機関で活用を進めるための戦略設計をやっています。利用方法だけでなく、技術面での課題究明、組織風土のコンサル等々、やることは多岐にわたります。一応技術職になります。
ハンド
そうでもないです。とりあえず一定時間働いて、成果が出ていれば良いので、休憩や予定を柔軟に入れることができます。 大体9時に出社して17時30分頃に退社という流れです。
まっち
成果重視というところ、さすが外資系って感じですね。
収入の変化 世界を股にかける大手外資系IT会社に務めるハンドさん。
収入はいったいどのくらいなのでしょうか?
めちゃくちゃ気になりますね。
ハンド
インセンティブによって変動はしますが、転職する度に倍ずつぐらい上がっていきました。そのため教員時代の年収の4倍以上 です。
転職して感じるメリット・デメリット 転職を成功させ年収が4倍以上にアップしたハンドさん。
他にも感じるメリットはあるのでしょうか?
また、デメリットを感じるところもあるのでしょうか?
聞いてみましょう。
まっち
年収アップの他に転職して良くなったところはありますか?
ハンド
自分のやりたいことを実現できていること です。これは教員時代にも感じていたことですが。また、 転職等での人の出入りが多く、そういったことに対して自由な雰囲気も良い です。全国のICT化が進んだら教員に戻るという自分の夢も同僚は応援してくれています。
まっち
いいですね。逆に転職したことによるデメリットはありますか?
ハンド
自分が今いる会社は世の中の会社の中でも最も創造的で、よく学ぶ社員がいる会社だと思います。しかし、前にいた学校を超えることはないかと思います。それだけ学校は楽しく、学びの多いところでした。今の会社の同僚が「先生になりたくて先生になる人は一定数いると思うけど、会社員になりたくて会社員になる人はほとんどいない」と言っていましたが、僕もそうなのかなと思います。どこまで言っても仕事をやらされているのは学校との違い だと思います。
ハンド
ただ、やはり情熱があって面白い人はいます。 きっとつまらないだろうなと思って企業に入りましたが、 想定していたよりも楽しく仕事はできています。
Gyuさん
ハンドさんにとっては、教員時代が一番充実しとったんやね。
最後に転職を考えている教員の方に一言! まっち
最後に転職を考えている教員の方に一言お願いします!
ハンド
自分は教員が楽しくて楽しくて仕方がなかったにも関わらず、謎の使命感に目覚めて転職をした身です。あまり参考にならない転職体験記かもしれませんが、何かのお役に立てれば幸いです。もし何か質問等あったらご連絡ください。
ハンドさんのTwitterはこちら ↓
ハンドさんのNewsPicksの記事はこちら↓
https://newspicks.com/news/6091946
まっち
ハンドさんありがとうございました。とっても貴重な体験を聞くことができましたね。
Gyuさん
ハンドさんの力でどんどん教育現場をアップデートしてってや!先生たち、子どもたちの希望の星やで!今日はホンマありがとうな。
まとめ 以上、ハンドさんの体験談はいかがだったでしょうか?
まとめると
まとめ
教員という仕事以外でも教育の質向上にアプローチする方法はある。 転職する際、スケジュール管理など苦手な部分は転職エージェントに頼るといい。 「自分のやりたいこと」「使命感」を大切に行動していくことが大切。 教員からの転職で年収アップも夢じゃない。 ということでした。
もし、教員という働き方が自分に合わないと感じるのであれば、「違う角度から教育にアプローチしてみよう!」という視点はとても大切ですね。
一度、そんな視点でいろいろな仕事を探してみるのもありかもしれません。
とにかく一歩行動してみると見えてくる世界が変わってきます。
そんな「変わりたい!」と願うあなたをこれからも本気で応援しています。
いつでも相談してくださいね。