こんにちは、公立小学校から私立小学校への転職、リクルート複数社内定を経験した後、IT企業へ転職したまっちです。
すっかりブラックな労働環境が定着してしまった「教員(先生)」という仕事。
事実、精神疾患による休職、退職を余儀なくされる先生も後を絶ちません。
一度、精神疾患になると完治するまでに膨大な人生の時間を有することに・・・。
そんな辛い思いをしないで済むように「転職」というワードを頭のどこかに置いておくことは欠かせないと本気で思います。
でも「転職」ってなんだか不安だな・・・。
そう感じているあなたに、今回は実際に先生という仕事から転職を成功させた僕がリアルに感じた
「教員から転職してよかった5つの理由」
について解説していきます。
先に結論を言ってしまうと5つの理由とは↓
です。
一つひとつ詳しく解説していきますね。
- 転職経験者のリアルな声がわかる
- 転職して得られるメリットがわかる
- 自分の人生を見つめ直すきっかけになる
それではまいりましょう!
①人生観が変わる
「人生観」と抽象的に表現しましたが、簡単に言うと「仕事だけが人生ではない!」と気づけた!ということです。
教員だった頃の僕は、朝から晩まで仕事!仕事!仕事!
休日出勤ももちろんのこと、たとえ家で休んでいたとしても頭の中は仕事のことでいっぱいでした。
しかし、転職を成功させた今は仕事だけではなく「趣味」「家族との時間」「自己研鑽」と仕事以外の様々なことを楽しめています。
それを可能にしてくれたのは
やっぱり「労働時間」の変化にありました。
つまり、教員の頃の僕の労働時間と今の労働時間を比べると、かなり労働時間が削減され、その分プライベートな時間が充実したということです。
文科省の調べによると
これは世界の教員で一番長い労働時間である。 日本の教員の労働時間は1週間で小学校54.4時間、中学校56時間。1日平均約11時間。
というのが現状です。
それに比べて日本の平均労働時間は、一週間で約46時間なので、教員は毎週約1日分多く働いていることになります。
つまり、教員から転職をするだけで毎週1日分プライベートな時間が増えるということです。
②労働への意識が変わる
先ほど解説した、長時間労働も大きな問題ですが、僕はそれ以上に問題だと感じていたのは、残業代が出ないことでした。
これは1971年に制定された「給特法」という法律によって定められていて、給料月額4%を教職調整額として支給する代わりに休日勤務手当や時間外勤務手当などを支給しないというものです。
つまり、いくら働かせても支給額は変わらない「定額働かせ放題」になっているわけです。
これは一般企業では、考えられない法律です。
もちろん、一般企業では残業代が支払われなければ違法になります。
まとめると、現在教員の方は一般企業に転職するだけで、多くの残業代をもらえること間違いなしです!(今と同じだけ働いた場合)
体と心がズタボロになるまで使われるだけ使われる働き方から、労働にもっとプライドを持って雇用者に要求していける働き方はとても大切だと感じました。
この問題以外にも非効率な会議や研修、部活動での休日出勤など労働環境の問題は山積みでしたが、長くなってしまうのでここでは割愛します。
③キャリアの幅が広がる
なんでいきなりキャリアの話?と疑問に思われたかもしれませんが、実はここにも教員という仕事の闇が潜んでいるのです。
一般的には、キャリア(経験)を積めば積むほど転職時に年収や待遇をUPしていけるものですよね。
つまり、転職を見据えたビジネスマンは自分が他の企業でもほしいと思われるように「市場価値」をあげるように日々仕事をしているのです。
一方、教員はどうでしょうか?
教員は専門職であり、努力を重ねて上がるのは「教員としてのスキル」のみです。
なので、教職歴20年のベテランでも転職市場では「未経験での転職」になってしまうのです・・・。
まだ若ければ、採用後の成長も見込まれコミュニケーション力などの人物面で評価をしてもらえることもありますが、教員として年数を重ねれば重ねるほど転職は厳しくなっていくでしょう。
なので少しでも早く転職をして「市場価値」を高めることができれば今後のキャリアの幅を広げられます。
人生100年時代です。年功序列にあぐらをかいているのは超危険です!今からでも自分のキャリアアップ(レベル上げ)を楽しんでいきましょう!
④教員の退職金は減っていく
さらに泣けてくる現実をお伝えしていきます。
それは「退職金問題」です。
③の話を聞いて、「まぁキャリアアップできなくても教員は生涯安定でしょ」と思われたあなた!ちょっと下のグラフを見てください↓
2006年は約2,800万円が支給されていましたが、2019年には約2,200万円に減少しています。10年ちょっとで約600万円減っています。
単純な予想でいくと、2050年には700万円を下回る可能性も・・・↓
ここまで、極端に下がらないまでにしても「教員は退職金がたっぷりもらえるから老後も安心」という考えは見直しておいた方がいいと言えるでしょう。
コロナウイルスの影響による日本経済の衰退を考えると退職金は上記のグラフよりも減る可能性だって十分に考えられます・・・。
僕が問題だと思うのは、退職金を減らされようが給料を減らされようが文句を言えず教員という仕事にしがみつかないといけない状況です。
40代50代になってから「退職金だけでは生活できない!」と焦っても時すでに遅しになるかもしれません・・・。
退職金だけでなく、これからの時代の教員は、安定とは遠い存在になっていく可能性があります。
⑤先生にはいつでも戻れる
ここまで教員は転職してよかった理由をお話してきましたが、「そんなに簡単に転職するなんてできないよ!」という方も多いかと思います。
でも安心してください!
ここに今まで教員として働いてきたあなたが持っている最強の武器があります。
それは、一度離れても「教職には、いつでも戻ることができる」ということです。
ご存知のように今現在、教員の数は全然足りておらず教員採用試験の倍率も目を覆いたくなるほどの落ち込みよう・・・。
この教員離れの流れは今後も長く続くことになりそうです。
お、恐ろしい・・・。
つまり、何が言いたいかというと
即戦力になる「教員経験者」は喉から手が出るほど重宝される存在
ということです。
なので、転職してみて上手くいかなかったり、やはり自分には教員が向いていたと気づいたりしたら教員に戻ればいいのです。
さらに、一度教員を離れていたとしても、戻ったときにはそのまま続けていた時と同じ給料がもらえるのもメリットですね。
僕も転職をするときはたくさんの反対の声がありましたが
「もしだめだったら教員に戻ればいい。その挑戦から学べることの方が多い。」と思って転職を決意できました。
まとめ
以上「教員から転職してよかった5つの理由」についてお話ししてきましたがいかがだったでしょうか?
まとめると
- 労働時間が減って仕事以外の人生の楽しみを味わえるようになる。
- 「働かされる」ではなく「働く」という主体的な意識をもてるようになる。
- キャリアアップという視点を得ることができる。
- 退職金に縛られることなく自由に歩む力が得られる。
- 教員にはいつでも戻れるので挑戦する価値ありといえる。
ということでした。
人生は一度きり!今が苦しいなら即行動し楽しい人生にしていきましょう。
「行動しない後悔」は光の届かない深海よりも深いです。
人生は自分の行動次第!
これからもあなたを応援しています。