どうもガクせんです。
「自己肯定感」
現代において、この言葉はもはや共通語として認知されるようになるほどメジャーな言葉になりました。
なぜなら、それだけ人間にとって自己肯定感は「全ての土台」ともいえる感覚だからです。
しかし、「じゃあ自己肯定感について説明してみて」と言われて詳しく説明できる人は少ないのではないでしょうか?
どれも正解と言えば正解なのですが、自己肯定感そのものとは言えません。
正確には、自己肯定感は「6つの感」から成り立っているのです。
ボクは、自己肯定感の第一人者である中島輝さんの著書「自己肯定感の教科書」に出会い、そのことを知りました。
そこで、今回は、この「自己肯定感の教科書」をもとに、この自己肯定感を支える「6つの感」について解説していきます。
この6つの感を知ることで、自分の子育てや学級経営の指針(筋)やアプローチの仕方が見えてきます。
- 自己肯定感を支える6つの感について理解することができる。
- 教育の指針(軸)がもてるようになる。
- 子どもへの効果的なアプローチの仕方が見えてくる。
それではまいりましょう!
目次
自己肯定感を支える6つの感とは
自己肯定感を正確に説明できる人は少ないという話をしましたが、もうあなたは大丈夫です。
自己肯定感を支える「6つの感」を知れば、自己肯定感とは何なのかが明確に見えてきます。
また、そのことで、自分の教育感が磨かれ、ブレない軸をもてるようになります。
では、その「6つの感」とは何なのか、以下をご覧ください↓
自尊感情
自尊感情は、あなたが自らのパーソナリティ(その人の持ち味。個性。人柄)を自分で評価し、自ら生きる価値を認識し、自分の活かされた命を大切にする感情です。
引用:中島輝「自己肯定感の教科書」
つまり、「自分には価値があるんだ」と思える感覚のことです。
本書では、自尊感情は、木の「根」のようなものであると説明されています。
この根(自尊感情)がしっかりと大地(自分の中)に深く根付かなければすぐ木(自分)は倒れてしまうということです。
注意が必要なのは、この「自分には価値がある」という感覚は無条件に生まれるものである必要があります。
例えば、「自分は、勉強が得意だから価値がある」「自分は、足が早いから価値がある」など、「○○ができるから」というような条件付きの自尊感情ではダメということです。
なぜなら、条件付きの自尊感情は、自分よりも優れた人に出会うとすぐにしぼんでしまうからです。
「自分は勉強できるから価値があると思ってたけど、あの人はもっとすごい・・・やっぱり自分は価値がないのかも」
となってしまいます。
「なんだかわからないけど、自分には価値があると感じるんだよね」
この感じが大切です。
自己受容感
自己受容感は、自分のポジティブな面もネガティブな面もあるがままに認められる感覚です。
引用:中島輝「自己肯定感の教科書」
つまり、自分の良いところも、悪いところも全部ひっくるめて「それが自分なんだ」と認める感覚です。
本書では、自己受容感は、木の「幹」だと説明されています。
幹(自己受容感)が細かったり、硬かったりすると、風(外からの圧力)ですぐにポキッと折れてしまいます。
ポイントは、自分の悪いところも受け止めて認められることです。
というように、いつでも「I’m OK」でいられることが大切です。
大人としては、子どもに「得意、不得意があってこそ人間なんだ、だから世の中は面白いんだ」という価値観を与えてあげられると良いですね。
自己効力感
自己効力感は、何らかの問題に向き合ったとき、こうすればうまくいくはずだとプランを立てられ、考えたプランを実行できるという自信を持つ感覚です。
引用:中島輝「自己肯定感の教科書」
つまり、「自分にはできる」と思える感覚のことです。
せっかく、やりたいことが見つかっても、「どうせ自分にはできないし」と思っていては一歩を踏み出すことができません。
本書では、自己効力感は、木の「枝」だと説明されています。
「自分にはできる」という思いが強くなればなるほど、木の枝はニョキニョキと外の世界に広がっていくのです。
星渉著「神メンタル」では、成功者の多くは、この自己効力感が強いと提言されています。
なぜなら、自己効力感が強いと「自分ならできる」と行動を起こしやすいので、他の人に比べて物事にチャレンジする機会が多くなるからです。
チャレンジの数だけ、失敗や成功の体験を多く積むことができるので、他の人よりも早く成長していけるのです。
自己信頼感
自己信頼感とは、自分を信頼して行動する感覚です。
引用:中島輝「自己肯定感の教科書」
自己効力感にの似ていますが、「自分なら大丈夫」と思える感覚です。
本書では、自己信頼感は、木の「葉」だと説明されています。
自分を信じることで、イキイキとたくさんの葉を繁らせることができるのです。
何かにチャレンジしたり、困難に出くわした時に乗り越えるためには何よりこの「自己信頼感」が大切になります。
日頃から、「あなたなら大丈夫」という声かけや、小さな成功体験を大切にしていきたいですね。
自己決定感
自己決定感は自分で主体的に決め、それをできるという感覚で、これが十分に得られるているとやる気が高まった状態を維持できるのです。
引用:中島輝「自己肯定感の教科書」
つまり、「誰かに言われたからやる」ではなく、「主体的に自分で決める」という感覚です。
本書では、自己決定感は、木の「花」だと説明されています。
花は主体的に自分で決めることで開きます。
仕事もそうですが、自分で決めたという感覚がない「やらされ仕事」はとても辛いものになります。
「自分の人生は自分で決めるんだ!」という感覚をもっている子は力強く、粘り強く成長していくことができます。
また、自分で決めることには以下のようなメリットもあります。
そういった意味でも、小さい頃から「自分で決める」という経験をたくさん積ませてあげたいものです。
自己有用感
自己有用感とは、周囲の人や社会とのつながりのなかで自分が役立てているという感覚です。
引用:中島輝「自己肯定感の教科書」
つまり、「自分は、他者に貢献できている」「誰かの力になれている」という主観的な感覚のことです。
本書では、自己有用感は、木の「実」であると説明されています。
誰かの役に立てているとう感覚それ自体が甘いご褒美なのです。
自分の力が誰かの役に立っているという主観的な実感は幸福度を高めてくれます。
親や先生としては、子どもの行動に対して、評価ではなく感謝を伝えるように心がけると自己有用感を育てるのに効果的です。
まとめ
自己肯定感を支える6つの感について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
この「6つの感」を深く理解することで
など、子どもへの支援の仕方や声のかけ方が見えてきます。
ぜひ、この6つの感を育てることをベースに自分の教育レベルをあげていってください。
それが、自分の自己肯定感アップにもつながることでしょう。
親、先生、子どもみんなの自己肯定感が上がり、幸せな世の中になることを願っています。