どうもガクせんです。
子育てや学級経営において男の子に手を焼いている方多いですよね。
男の子を育てる親や先生からこのような嘆きの言葉が聞こえてきます。
そこで、今回はそんな「男の子の子育て」に悩んでいる親や先生向けに
ステップ1
「男の子の特徴」
ステップ2
「男の子の育て方のコツ」
について解説していきます。
ポイントは
- 男の子のもつ本能を知る
- 男の子の脳の特性を知る
の2つです。
- 男の子の特性を知ることができる
- 男の子の子育てや学級経営のストレスが減る
- 男の子の育て方が分かり、子育てや学級経営に自信が生まれる
ではまいりましょう!
目次
男の子の謎にせまる
男の子のやることって理解できない・・・そうあきらめかけているあなた!この章を読めばもう大丈夫です。
相手を理解することで、断然子育てが楽になります。
戦でも、スポーツでもなんでもそうですが、まずは相手を知ることで活路を見出すことができるのです。
では、男の子ってどんな生き物なのでしょうか?その答えは本能と脳のつくりにありました。
男子には狩猟本能がある
そう、男子は、元来狩りをする生き物なのです。
この狩猟本能にこそ男の子の謎の言動の答えがあったのです。
そのことを頭に入れて男の子によく見られる動きを見てみましょう。
身体能力を向上させたい
このような男の子の行動に困ってしまっている方多いですよね・・・。
しかし、このような行動をとるのは、誰かに迷惑をかけたいわけではありません。
本能的に自分の身体能力を高めようとしているだけなのです。
なんせ、太古の昔はマンモスなどの大きな獲物を追いかけていたので、身体能力が高くないと狩りは成功しません。
バランスを鍛えたり、体力をつけたり、高くジャンプできたりすることは、生きていく上でとても大切なことだったのです。
獲物を捕らえたい
このような行動も親や先生としては困り物ですね・・・。
しかし、これらの反応も、太古の昔は生きていく上でとても大切な働きをしていました。
それは、獲物を捕らえる働きです。
動くものが目に入ると、瞬時に脳のセンサーが反応し、「追いかけて捕まえたい」という衝動にかられるようになっているのです。(狩猟本能)
冒険したい(好奇心)
人間には、「冒険本能」(強い好奇心)があります。
この冒険本能も狩猟採集の時代に大切な働きを担っていました。
狩りをしていた時代は、獲物を探していろいろなところへ移り住んでいかなければいけません。
そんな時に、怯えて一歩も外に出られないようでは飢死してしまいますね。
研究では、冒険本能があったおかげで、アフリカ大陸で生まれた人類は、外の世界へ飛び出していき、さまざまな大陸で繁栄することに成功したのだと言われています。
この冒険本能は男の子や思春期に強く現れると言われています。
なので、男の子は危険なことが大好きなのです。
好奇心の塊と言ってもいいでしょう。
未知のものに対して「これは何だろう」と触ってみたり、高いところに登ってみたり、火遊びをしてみたり、と大人からすると困った行動をたくさんしてしまうのです。
男子は女子と脳のつくりが違う
「男の子と女の子の脳のつくりは違う」という事実は、近代に急速に発達した脳科学によって明らかにされてきました。
この脳のつくりの違いによって男女ではさまざまな違いが生まれます。
例えば
などなど、脳の構造が違うが故に、男女にはさまざまな違いがあります。
中でも、子育てをしていく上で、知っておきたいことが「男性はマルチタスクが苦手」と言うことです。
マルチタスクとは、複数の物事を同時進行で進めていくこと
なぜなら、男性の脳は女性に比べ、左脳と右脳を繋ぐ脳梁(のうりょう)という部分が細いからです。
例えば、多くの女性は電話しながら何か書いたり、テレビを見たりと別のことを並行してできてしまうのですが、男性はそれが苦手なのです。
なので、親や先生に「○○しなさい」と話しかけられても、その時に別のことを考えていたりすると言われたことが全く頭の中に入ってきません。
なので、親や先生的には「何度言ったらわかるの!」「ちゃんと話聞いてなきゃダメでしょ」となってしまうわけです・・・。
また、最初は話を聞いているのですが、別のものが目に入ったりするとそっちに意識が移ってしまうこともあります。
このように他のものに意識が移ってしまうと、他のことは一切頭の中に入ってきません。
男の子の育て方のポイント
ここまで、男の子の特徴について解説してきました。
じっと座っていなけれないけない学校教育や情報に溢れマルチタスクを求められる現代において、男の子って結構生きづらさを抱えているのがわかりましたね。
そんな男の子の実態がわかったら次は作戦です!
男の子の特徴をよりよく利用して「子どもも大人もハッピーな子育て」をしていきましょう。
ポイント①狩猟本能・冒険本能を発揮させてあげよう
男の子には狩猟本能・冒険本能があるという話をしましたが、それらの本能を健全に発揮させてあげることで、男の子はストレスなく健やかに成長していくことができます。
なので、男の子と関わる大人は、理解できない言動が見られても、他人に迷惑をかけていないのであれば、「自分の身体能力を高めているんだな」「冒険したいんだな」と子どもを理解し、穏やかに見守っていくことが大切です。
その行動が他の人の迷惑になる時には、「○○すると、人は嫌な気持ちになるからやめよう」など、他者の気持ちに気づかせてあげましょう。
また、「ここなら思い切り走ってもいいよ」など代替案をあげるのもとても効果的と言えます。
ポイント②マルチタスクを避けよう
男の子はマルチタスクが苦手ということでしたね。
つまり、男の子には、情報ややることは一つずつ丁寧に提示した方がいいということになります。
話を聞いてもらいたい場合を例に見てみましょう。
「ねえねえ、○○してね」
これは、呼びかけの後にすぐ用件を話してしまっているのでNG です。
正しくは
「ねえねえ」→こちらに意識が向いたかどうか確認→「○○してね」
「なんだか面倒くさいな」「日々忙しい中こんなのできないよ」という声が聞こえてきそうですが、実際に男子の場合、呼ばれた後すぐに「はい」と返事をしたとしても、意識が向いていない場合が多いということがわかっています。
最後に、伝わっているか怪しい時は、「お母さんが言ったこともう一度言ってみて」など復唱させるのも効果的です。
ポイント③おまけ
最後におまけとして、男の子の特徴を二つご紹介します。
それは
ということです。
男の子の子育てにおいて、この2つの特徴も知っておくと自分の子育てをアップデートできます。
一つ目、男の子はとてもプライドの高い生き物だということです。
なので、褒める時は「すごいね」や「びっくりした」「お父さんにはできないな」などプライドをくすぐるような声かけをしてあげましょう。
逆に、叱る時は「そんなこともできなの」「お前はダメだな」と蔑んだり、みんなの前で叱るなどプライドを傷つける言動はNG ❌です。
二つ目、男の子は基本的に甘えん坊です。
男の子はとにかく抱っこされるなど、スキンシップが大好きです。
スキンシップをするとオキシトシンという愛情ホルモンが分泌され、互いの信頼関係を深めてくれます。
仕事が忙しく、一緒にいる時間が短くても、一緒にいる時間はとにかくたくさんスキンシップをとることで、教育の質を高めていくことができます。
まとめ
男の子の特性や育て方のコツについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。
まとめると
- 男の子の不可解な行動の背景には狩猟本能・冒険本能があった。
- 男の子は脳の構造上マルチタスクが苦手
ということでした。
男の子の子育ては「男の子」について理解することで、とても楽しいものになります。
忙しくて、男の子の自由奔放さや単純さに心がついていけないことも多いと思いますが、上記のことを知っておくことはとても有意義なことだと思います。
これからも、子育てや学校の先生を応援していきます。
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
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