どうもガクせんです。
このような悩みを数多くの保護者から受けてきました。
それはそのはず
よくよく考えれば、私たちは「子育て」について学ぶ機会をほとんどもつことなく大人になっていたのです。
つまり、子育てに悩むのは仕方なのないことなのですね。
子育てを学んだことがないのに、「しっかり子育てしなさい」というのは、算数を学んだことのない人に、「微分積分の問題を解け」と言っているような物なのです。
確かに、「子育てに正解なんてない」「画一的に学ぶのは危うい」という意見もわかります。
しかし、現代は「脳科学」「心理学」 等の急速な進歩により、いろいろな「子育てによい」「教育によい」とされるものがわかってきているのです。
しかし、子育てに忙しい毎日の中で、多くのことを学び、会得していくのはなかなか難しい・・・。
そこで、ギュッと子育ての必須要素を凝縮して「2つの軸」にまとめてみました。
その2つの軸とは
- 「子どもの生を尊重する」マインド軸
- 「人から愛される子にする」マインド軸
です。
この2つの軸さえおさえておけば、だいぶ自分の子育てにブレがなくなり自信が生まれてくると思います。
- 子育てに自信が生まれる
- 子育ての悩みが減る
今回は、ポイントの1つ目「子どもの生を尊重する」マインド軸について詳しく解説していきます。
二つ目の軸「人から愛される子にする」はこちら↓
ではまいりましょう。
目次
「子どもの生を尊重する」マインド軸
「子どもの生を尊重する」と一言でいっても抽象的すぎて少しイメージし辛いですよね。
もうしこしわかりやすく言えば
- 生きているだけでOKと思う
- 1人の人格として付き合う
- 横の関係で接する
ということです。
「生きているだけでOK」と思う
生まれたばかりの時は、とにかく「存在そのものが尊い」と感じている親がほとんどです。
それなのに、なぜか成長するにつれて
など、いろいろな条件を求めてしまうのが親というものです。
その思いの背景には、「将来を不安に思う親心」があるのです。
一見大切そうに見えるこの親心ですが、実はこの思いが子どもの成長において逆効果になることもあるのです。
このような思いが強いと以下のような副作用を生みます。
- 「親から愛してもらえていない」と子どもが不安に感じる。
- 指摘が続くことで、子どもの自己肯定感を下げる。
- 子どもが、他者との比較で自分を図るようになる。
子どもにとって「親から愛してもらう」ということは第一義的な目標です。
太古の昔は、「親に愛されない=死」を意味するわけですから、子どもの中に「親から愛してもらう」という目的が、本能として脳内にプログラムされているわけです。
そんな中、いろいろな条件を突きつけられてしまうと、本来、子どもの必要感のもとに伸ばすべき能力より、「親から突きつけられた条件を満たそう」と子どもは頑張ります。
しかし、その条件が必ずしも「今その子の能力にかなうもの」「今その子にとって必要なもの」とは限りません。
気分がのらなかったり、条件を満たせなかったりするのは目に見えています。
その結果、子どもは「自分には能力がないのだ」「自分は親から愛してもらえない存在だ」「できるあの子が羨ましい」となるわけです。
このような思考が生まれた子どもが次に起こす行動はなんだと思いますか?
それは「問題行動」です。
親から出された条件を満たすことで親の関心を引きつけることが難しいと分かると、今度は、無意識にダメな行動をして、親の注目を引こうとしてしまうのです。
つまり、どんなことをしてでも「親からの注目を集めたい」という思いで必死なのです。
いつまで経っても、第一義的な目標である「親から愛されたい」「親から認められたい」という思いから離れることが出来ず、前に進むことはありません。
詳しくはこちらの記事をご参照ください↓
一方、「生きているだけでOK」と無条件の愛で育てられた子どもは、自分らしく強く生きられるようになります。
それは、「自分はどんな時でも愛してもらえている」という安心感をもてているからです。
子どもの第一義的な目標である「親から愛されること」を満たせた子どもは、次の目標へと行動を移していきます。
もう一度、子どもが自分のもとに生まれてきてくれた時の気持ちに立ち戻り、「生きているだけでOK」なんだという気持ちで子どもと接していきましょう。
そうすれば、親のストレスも減りますし、自然と子どもは外の世界へ歩みを進めていきます。
急がず、焦らず、「今日も元気に生きている」ことに感謝しながら子育てしていきましょう。
1人の人格として付き合う
「あの子は私に似ていて○○ができなくてさあ」など、よく聞く会話の中に自分と子どもを重ね合わせて考えているものが多くあります。
このように親からすると、子どもが自分の分身のように感じてしまうのはある意味仕方のないことなのかもしれません。
事実、子どもは両親からしっかりとDNA(人の設計図)を譲り受けています。
しかし、厳密にいうと、子どもは両親がもっていない遺伝子も持ち合わせているということがわかっています。
つまり、親と似ているところはあるものの、分身では決してないということです。
それなのに、親の人生と重ね合わせたり、親の価値観を押し付けたりしすぎると、子どもは「自分の人生を生きる」という感覚をもつことができなくなります。
このような状況が長く続くと、親子関係が破綻するか、精神的に病むかのどちらかの運命をたどるでしょう。
そう言った意味でも、親子といえど、子どもを「1人の人格」として扱うことはとても大切と言えます。
子どもは決して「親のものではない」ことを信念としてもっていたようです。
横の関係で関わる
1人の人格として子どもを認めることができれば、次は「横の関係」を意識します。
「横の関係」とは、アドラー心理学で提唱されている人間関係構築メソッドです。
「横の関係」という言葉はあまり聞かないのですが、横の逆である「縦の関係」は聞いたことがあるのではないでしょうか。
縦の関係と言えば「上司と部下」「監督と選手」といったように、上下の関係がはっきりとしている関係です。
つまり、横の関係は「上下の関係」ではなく「対等な関係」という意味合いがあります。
どうしても、親子だといつまで経っても「縦の関係」を維持してしまいがちです。
そうなると、自分の頭で考えたり、判断する機会が少なくなり、子どもの自立を妨げてしいます。
横の関係を意識できるようになると、指示が問いかけに変わります。
例えば、
このように、相手(子ども)に敬意をはらい、相手の考えを尊重した言葉になります。
このように、自分の存在や考えを尊重された子どもの中には、自信が生まれ、自己肯定する力が強くなります。
まとめ
「子育ての軸」ということで、今回は「子どもの生を尊重する」ということについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。
まとめると
- 生きているだけでOKと思う
- 1人の人格として尊重する
- 横の関係を築く
ということでした。
この軸をもっているだけでもだいぶ自分の子育てにブレが少なくなるのではないでしょうか。
もう一つの軸「人から愛される子にする」マインド軸についてはこちら↓
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