どうも、ガクせんです。
今回のテーマは「きょうだい」の子育てで切っても切り離せない問題・・・。
そう、それは「きょうだい喧嘩」です。
ボクも教員としてたくさんの保護者の方の悩みを共有してきましたが、「きょうだい喧嘩」に対する悩みは本当に多くの親がもっているなと感じました。
何を隠そう、ボクも、お姉ちゃん、弟の2人きょうだいを子育て中で、昔は、日々激しいきょうだい喧嘩が繰り広げられていました。
しかし、これからの説明する方法を実践していたところ、日を追うごとに、喧嘩の回数が明らかに減っています。
ポイントは
「課題の分離」と「サブリミナル効果」
です。
- 「きょうだいげんか」に対する考え方が変わる
- 「きょうだいげんか」の対処方法が分かる
- 「きょうだいげんか」に対するストレスが減る
ではまいりましょう!
目次
課題の分離
課題の分離とは、アドラー心理学の中で登場してくる考え方です。
この課題の分離という考え方は、これから子育てをしていく中で、欠かせない考え方だと感じています。
もちろん、今回の「きょうだいげんか」でもとても重要です。
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では、課題の分離とは何なのか。
人生の課題は原則として本人が解決しなければなりません。アドラー心理学では「これは誰の課題か」といういい方をします。誰の課題かは最終的に誰が責任を引き受けなければならないかを考えればわかります。あるいは、ある選択の結果を誰が最終的に引き受けるのかを考えればわかります。
引用:岸見一郎「アドラー心理学入門」
つまり、今回のテーマ「きょうだいげんか」で考えると以下のようになります。
きょうだいげんかの責任は誰にありますか?
けんかの結果を最終的に引き受けるのは誰ですか?
親ですか?
いや違います。
けんかをしている本人たちです。
しかし、実際にけんかが起こると、「やめなさい!」「謝りなさい!」「○○の方が悪い!」と親がどんどん子どもたちの課題に介入してしまうというケースは珍しくありません。
その原因は、「子どもの課題は自分の課題と感じてしまう」という親の責任感の強さにあります。
先生として数々の保護者と出会ってきましたが、みなさんの親としての責任感の強さには本当に感心させられることが多かったです。
しかし、親と子の課題を混同させてしまうと、子どもにとっても親にとってもマイナスになってしまうのです。
今回で言えば
親・・・子どもがけんかをするたびにストレス大
子ども・・・親に介入されて不完全燃焼、課題解決の力が育たない
という結果に・・・。
なので、親はしっかりと落ち着いて、「これは誰の課題なのか」を明確にすることが大切になります。
では、実際にきょうだいげんかが起こったところを想定してシミュレーションしてみましょう。
①きょうだいげんか勃発
↓
②子どもの課題であると認識する(課題の分離)
「これは、子どもたちの課題だから介入しないようにしよう」
↓
③見守る
「ケガだけはしないように見守っておこうかな」
「2人はどう解決するのかな?」
という気持ちで微笑みながら見守る
※危険な時は介入するということは事前に本人たちに説明しておきましょう。
↓
④関係の修復は2人に任せる
※一生仲直りしないことはありません。
※仲直りするための行動が見られたらすかさず価値づけましょう。
※子どもたちが必要としていれば、仲直りのためのアドバイスをしてあげましょう。
というような流れになります。
このような対応にすると
親 → 自分の課題ではないことがわかり、ストレス減
子ども → 思い切り気持ちをぶつけ合える、問題解決能力が高まる
そもそも、けんかは、人間関係調節能力(コミュニケーション能力)を向上させるためにとても有効な経験です。
お互いの感情を遠慮なく思い切りぶつけ合えるというのはきょうだいだからこそできることでもあります。
けんかが始まったら「お!今日も人間関係調節能力のトレーニングを始めたな」というくらいの気持ちで笑顔で見守りましょう。
けんかの経験と共に、人間関係調節能力もアップし、自然とけんかの頻度も減ってきますのでご安心を。
もし、子どもが「お兄ちゃんが文句言ってきた!」などと訴えてきたら「そうかそうか」と気持ちを受け止めてあげてください。
必要によっては、仲直りするためのアドバイスをあげてもいいでしょう。
「お兄ちゃん悪いね」や「あなただって言い返してたじゃん」などのような大人の価値観でジャッジする意見は言わないようにしましょう。
※あくまでも本人たちの課題です。
子どものうちに思い切りきょうだいげんかをさせてもらえてきたきょうだいは大人になった時、必ず仲のいいきょうだいになれます。
サブリミナル効果
サブリミナル効果とは、意識と潜在意識の境界領域より下に刺激を与えることで表れるとされている効果のことを言い、視覚、聴覚、触覚の3つのサブリミナルがあるとされる。
つまり、簡単にいえば「思い込みの力」を利用するということです。
この思い込みの力を利用して、きょうだいげんかを減少させる方法について解説していきます。
見える化
「見える化」とは、教育評論家の親野智可等さんが提唱している言葉です。
「見える可」とは、時間ややること、思い出など抽象度が高く目み見えない物を目に見える形にすること。
親野さんは、きょうだいの仲をよくするために、「きょうだい仲良くしているところの写真」を家の中にたくさん貼ることを提唱しています。
日々の生活の中で、仲良くしている場面をたくさん目に入れることで、無意識下に「ぼくたち、わたしたちって仲良しなんだな」という思いが育っていくのだそうです。
プラシーボ効果
プラシーボ効果とは
有効成分が含まれていない薬を投与され、機序がないにも関わらず、患者は薬が効くと思い込んでいることにより、病状に改善・回復の兆しが見られること。もっぱら思い込みの力によって実際上の効果・影響が表れること。「プラセボ」などとも言う。引用:weblio辞書
今回で言えば、言葉による働きかけにより、「仲が良い」という意識を育てていくということです。
例えば
など、とにかく「仲良し」というワードをたくさん浴びせていくのです。
本人が、「そんなことないし!」と反発してきたとしても、潜在意識には「仲良し」という言葉がどんどん溜まっていきます。
気付けば、本当に仲良しだという思いでいっぱいになっているのです。
最初はウソでもいいので「あなたたちは仲良し」という言葉を浴びせていきましょう。
徐々にけんかも減り、「仲良し」が本当になる日が必ずきます。
慣れていないところに「仲良しだね」を連発すると怪しまれるので注意してください(笑)
最初はさりげなくいきましょう。
まとめ
きょうだいげんかについて解説してきましたがいかがだったでしょうか。
親は本当苦労されるところだと思いますが、本人たちには大切な行為です。
なるべくストレス少なくいきたいですよね。
まとめると
- 課題を分離しよう
- サブリミナル効果を活用しよう
ということでした。
きょうだいげんかのストレスが減り親の笑顔が多くなれば、また、きょうだいげんかも減っていくというプラスのスパイラルが生まれます!
試してみてください。
今回の記事が少しでも、子育て中の方のお役に立てたら嬉しいです。
他にも学校の先生目線ですが、けんかの仲裁に関する記事も書いていますのでご興味があればぜひお読みください。きっとお役に立てると思います。
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