どうもガクせんです。
早速ですがあなたに質問です。
A:周りの人から嫌われる学年主任
B:周りの人から慕われ、信頼される学年主任
どちらになりたいですか?
多くの人はBの「周りの人から慕われ、信頼される学年主任」を選んだのではないでしょうか。
では、どのようなことに気を付け、どのようなことを意識したら、そんな周りから慕われ、信頼される学年主任になれるのでしょうか?
ポイントは
- 管理ではなく理念を語る
- 相手を承認する
- 相手のグロースゾーンを見極める
- 相手の貢献感を引き出す
- 相手の心と体の健康を守る
の5つです。
「学年主任」という立場に限らず、何かしら上の立場に立った人に役立つ情報なので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
- 周りの人から慕われ、信頼される学年主任になれる
ではまいりましょう!
目次
管理ではなく理念を語る
「管理ではなく理念を語る」ここが1番重要になってきます!
どうしても主任という立場にたつと「管理しなきゃ」と考えてしまう人が多いように感じます。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
その落とし穴とは「信頼を失う」ということです。
人間の脳は、「管理してくる人=敵」と認識するようにプログラムされています。
なぜなら、人は、元来「自由に生きたい」という欲求をもっています。
その自由を脅かすもの(管理してくるもの)に対して本能的に敵意を抱くのは当然のことと言えます。
そう、そこで大切になるのが「理念を語る」ということです。
例えば、ボクは学年主任になった時「これだけはみんなで共有していこう」ということで以下のことを話しました。
この2点がボクが示した理念です。
学年(チーム)のメンバー全員が納得できていないと意味がありません。
しっかりと、全員の意見を取り入れながら、みんなが納得できるようにしていきましょう。
あとは、あれこれと管理せず、それぞれがこの理念のもと自由に自分たちの実践をつくり上げていけばいいのです。
そして、良いと思った実践は、どんどん情報公開して学年に広めていくことで学年全体がパワーアップしていきます。
ディズニーランドでは“GIVE HAPPINESS”(お客様を喜ばせる)という理念をスタッフ全員が大切にし、一人ひとりが「自分がやるべきことは何か」と考えて行動しています。
なので、あれだけのさまざまな良いサービスが生まれてきているのです。
相手を承認する
人間の中には、「承認欲求」という欲求があります。
承認欲求(しょうにんよっきゅう)とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という欲求であり、「尊敬・自尊の欲求」とも呼ばれる。
引用:Wikipedia
常に人は、この承認欲求のもと行動をおこしています。
この承認欲求を傷つけられれば落ち込み、傷つける相手を嫌います。
満たされれば喜び、満たしてくれた相手に好意を寄せるという本能があります。
それ程までに一人ひとりが(無意識に)重要視している承認欲求。
そんな承認欲求を叶えてあげることは主任にとってとても重要なミッションと言えます。
ポイントは
の5つです。
一つひとつ解説していきます。
否定しない
「否定しない」、これは相手を承認する上で大前提とも言えるスキルです。
簡単に言うと、相手の存在、意見、行動、全て「いいね!」で受け止めるということです。
炎の講演家、鴨頭嘉人さんは、社員がどんな失敗をしてお「いいね!」と返すそうです。
まず何より、「この人は、絶対に否定しないで受け止めてくれる」という安心感を与えることがとても大切になります。
叱る❌ → アドバイス⭕️
このようなイメージを常に頭の中に置いておいてください。
さらに、「承認→アドバイス→承認」の順番で伝えるのがコツです。
例えば、毎回締め切りを過ぎてから提案資料を提出してくる相手に対して
①アドバイスでは、質問形で行い、相手の中から答えを引き出すのがコツ。
自分で出した答えに対して、人は行動に移しやすいという傾向があります。
②要望を伝える時は、「私は〜だと思うよ」など「私」を主語にするのがコツ。
相手の尊厳を傷つけることなく、自分の思いが伝えられます。
③最後は信頼をよせる。
「できる」「信じてる」など、相手から信頼されると人は頑張る力が湧いてきます。
また、「それはないだろ」と思うような相手の意見に対しても、相手の立場に立って理解に努めようとする姿勢が大切です。
など、肯定せずとも、まずは相手の意見をしっかりキャッチしましょう。
いきなり、「それはないでしょ」「よくわからない」など否定すると、相手は心を閉ざします。
逆にしっかりと受け止めてもらえたと感じた相手は、心を開きアドバイスも聞き入れやすくなるでしょう。
上述してきたように、「否定しない」という姿勢はとても重要になります。
最初は難しいかもしれませんが、気をつけていくことで、だんだんと「否定」というアクションを手放していくことができると思います。
名前で呼ぶ
これは、少し細かいテクニックですが、「相手に働きかけるときには、必ず名前を呼ぶ」ということです。
例えば
○○に自分の名前を当てはめて考えてみてください。
どちらが好感がモテるでしょうか。
②と答える人が多いのではないかと思います。
その理由は、「名前は自分そのもの」だからです。
名前を呼んでもらえると「自分を認知してくれている」「自分を大切にしてくれている」という感情が湧きます。
誕生日を覚える
名前と同じように「自分の誕生日」もその人にとって特別な意味をもちます。
もし、自分の誕生日を相手が覚えていてくれたら嬉しいですよね。
そうなんです。
誕生日を覚えてもらえれいるということは、イコール「自分という存在を大切にされている」と感じるのです。
ぜひとも、身近な人の誕生日はメモしておいてください。
プレゼントをあげなくても、「誕生日おめでとう」と一言伝えるだけで相手は十分喜んでくれますよ。
笑顔でいる
「人間の最大の罪は不機嫌である」
この言葉を知っていますか?
この言葉はドイツの詩人ゲーテが残した言葉です。
なぜ不機嫌が罪なのかというと、不機嫌などの感情は周りに伝播するからです。
「となりの人が不機嫌そうにしていると自分もイライラしてくる」あなたも、そんな経験はないでしょうか。
つまり、何が言いたいかというと「人の感情は伝播するので気をつけよう」ということです。
特に、「主任」など上の立場にいる人は影響力が強いため特に気をつけなければいけません。
自分の感情に責任をもって常に「笑顔」をふりまくことが大切なのです。
「○○さんの顔を思い浮かべると笑顔の顔が浮かびます」と言われるくらい笑顔を意識してみてください。
きっと周りの人が寄って来てくれますよ。
好意を寄せる
ここで言う好意とは「love」ではなく「like」の方です。
日本人は恥ずかしがりやが多いのであまり人に対して「好き」という言葉を使いません。
それゆえ、「好き」という言葉は強烈なインパクトをひめています。
なので、使い方によっては相手から信頼を得るのに絶大な効果を発揮してくれるのです。
例えば
このように直接その人を「好き」と言わなくても「好き」という言葉は使えます。
「言動」「考え方」「もの」「集団」などに対して使うことがコツ
※直接「○○さん好きなんだよね」と伝えると愛の告白になってしまうので注意
「好き」という言葉を使うスペシャリストになっていきましょう。
周りの人も幸せになりますよ。
相手のグロースゾーンを見極める
グロースゾーンとは、別名ストレッチゾーンなどとも呼ばれますが、簡単にいうと、成長する領域という意味です。
例えば、Aさんに仕事をふるとしましょう。
Aさんにとってその仕事は
簡単すぎる→コンフォートゾーン
難しいすぎる→パニックゾーン
簡単すぎず、難しすぎない→グロースゾーン
ということです。
簡単すぎても成長はありません。
でも、逆に難しすぎると心が折れてしまいます。
そこで、大切になるのが、簡単すぎず、難しすぎないという領域です。
このグロースゾーンの仕事を与えてもらえると、人は成長することができます。
主任として、ここをしっかりと見極めていくことが大切です。
相手をしっかりと観察し、仕事を選んでふるようにしましょう。
内容によっては、一緒にやるなどサポートが必要なこともあります。
また、学校の先生は、学年の子ども全員の前に立って話す機会も均等になるように注意する必要があります。
「○○先生はよく学年全体の前で話す機会があるけど、△△先生は全然学年全体の前で話す機会がない」というのは避けるべきでしょう。
なぜなら、子どもたちの中には、「学年の前で話す=力のある先生」「学年の前で話さない=力の無い先生」と認識しています。
学年主任として、なるべく学年の先生全員が均等に学年の子どもたちの前で話せる機会を与えられるように配慮していきましょう。
若い先生の場合は、話す内容を一緒に考えてあげるなど、パニックゾーンにならないように気をつけましょう。
相手の貢献感を引き出す
仕事をしていく上で、「自分は貢献できている」と感じることはとても重要です。
先ほど、承認欲求という話をしましたが、アドラー心理学では、「承認欲求を貢献感にかえていくべきだ」と提唱されています。
それだけ、貢献感というのは生きていく上で重要な感覚なのです。
そこで、主任は承認欲求と同じように相手の貢献感を満たしてあげることが大切になります。
では、具体的にどのように満たせばいいのでしょうか。
答えは、「感謝」です。
とにかく、相手がしてくれたことに「感謝の言葉」を伝えることを意識していきましょう。
意識すれば、「ありがとう」はけっこう見つかります。
最初は意識してみるということが大切です。
相手の心と体の健康を守る
最後に、「相手の心と体の健康を守る」という意識をもってみてください。
この意識がもてると、主任としての取り組み方も変わってきます。
例えば
「ちゃんとみんなが定時に帰れるように仕事の分量を考えよう」
「みんなの負担が増えないように計画的にやろう」
「最近、○○さんの表情が暗いな、話聞いてみようかな」
「みんなが笑顔で仕事ができるように何かできないかな」
など、視野が広がりパフォーマンスも上がって来ます。
このように全体のことを考えて行動している姿は、周りの人からの信頼を集めることにつながります。
また、このように気遣いができると、自然と相談しやすい雰囲気も生まれ、一緒に働く仲間が安心して仕事ができるようになるでしょう。
まとめ
人から慕われ、信頼される学年主任になるためのポイントについて解説して来ましたがいかがだったでしょうか。
まとめると
- 管理ではなく理念を語ろう
- 相手を承認しよう
- 相手のグロースゾーンを見極めよう
- 相手の貢献感を引き出そう
- 相手の心と体の健康を守ろう
ということでした。
なかなかうまくいかないことも多いと思いますが、この記事を読んでいる勉強熱心なあなたはきっと人から慕われ、信頼される主任(人間)になれると思います。
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