こんにちは、公立小学校から私立小学校への転職、リクルート複数社内定を経験したまっちです。
さっそくですが、あなたの労働状況チェック!
あなたはいくつ当てはまりますか?
一つでも当てはまっていたというあなたはこの記事を読む価値があります。
なぜなら、データを基に長時間勤務の実態と影響について理解することで、自分の働き方を見直すきっかけになるからです。
実際、長時間労働に身を晒しているのにも関わらず、長時間労働の実態や影響について無関心な先生が非常に多いのが実態です。
あなたもそうならないように、まずは、今回の記事でデータを基に長時間労働の実態と影響を理解し、これからの働き方を見直すきっかけにしていきましょう!
- 教員の労働実態がわかる
- 長時間労働がもたらす心身への影響がわかる
- 長時間労働が常態化する罠がわかる
- これからの働き方を考えるきっかけになる
それではまいりましょう!
教員の労働時間の実態
「教員=長時間労働」というイメージが強くなっている昨今ですが、実際にはどうなのでしょうか。
文科省の調べによると
となっています。(2021年7月現在)
標準労働時間は40時間なので、約16時間多く働いていることになります。
つまり、1週間で約2日分も残業をしているということです。
さらにいうと、このデータは申告された勤務時間によるデータですので、申告外の勤務時間を合わせるともっともっと残業していることが容易に予想できます。
もちろん、毎日の休憩時間も勤務時間には反映されていません。
2020年の経団連の調査では一般労働者の平均労働時間は年間2000時間となっています。
これは土日祝休み+年休10日と仮定すると1日8時間半の労働時間です。
平均だけ見ても教員は1日2時間半も多く働いているということです。
長時間労働がもたらす健康への影響
長時間労働を続けていけばもちろん健康に悪いのはおわかりですよね。
事実、厚労省の「過労死等防止啓発パンフレット」には月45時間以上の残業で健康被害が生じる確率が増加すると示されています。
過労死等とは・・・過労死だけでなく、死亡には至らないが、脳血管疾患や心臓疾患による精神障害も含むもの。
また、残業時間が長くなるにつれてそのリスクは高まり、2~6か月の平均残業時間が80時間を超える、もしくは1か月で100時間を超えると発症との関連性が非常に強くなると言われています。
過労死等の怖いところは「ストレスによって正常な思考や行動、抑制ができなくなる」ところにあります。
「自分は結構働いているけど過労死なんて無縁」と思っていると少しのストレスで抑制力が弱まり、手遅れになる可能性もあります。
また、過労死等まで行かなくても、精神疾患で休職したり退職したりする教員の数は非常に多いです。
文科省が2021年4月9日に公表した「2019年度(令和元年度)公立学校教職員の人事行政状況調査の結果」では、精神疾患を理由に休職する公立小学校教員2647名、中学校1387名、義務教育学校21名、高等学校768名、中等教育学校6名、特別支援学校649名いました。
年代別では、20歳代832名、30歳代1477名、40歳代1380名、50歳代1705名、60歳代84名でした。
全国の公立校の数が、小学校約19500校、中学校約9000校、高等学校約3500校なので、非常に高い比率であることがわかります。
https://twitter.com/yurupoke_Match/status/1409792668155015174
手遅れになる前に、早めの対策をしていきましょう。
長時間労働と人生の満足度との関係
次は、長時間労働と人生の満足度、幸福度について見ていきましょう。
パーソル総合研究所によると、週の残業時間が増えれば増えるほど、幸福度は下がっていくことが示されています。
しかし!ここで注目しておきたいのが「週の残業時間が60時間を超えると、幸福度が回復する」ところです。
これが長時間労働がいつまでたっても無くならない原因と言えるのではないでしょうか?
この恍惚感を求めて残業を減らす努力を怠っていると上記で話したように取り返しのつかないことに・・・。
また、リクルートワークス研究所が2019年に出した研究結果では、労働時間が長くなればなるほど、生活の満足度は下降していくことが分かっています。
つまり、たとえ長時間労働で仕事の満足度が向上したとしても、仕事以外では満たされることはないということです。
やはり、トータルで見ると「残業は少ない方がいい」と言えるでしょう。
教員のこれからの人生を考察する
これからは「人生100年時代」が到来します。
長生きできることは素晴らしいことです。
しかし、そんな時代だからこそ、長期的に見て今の働き方を見つめ直す必要があるといえます。
つまり、ここまでデータで見てきたように、超多忙な状態をこのまま継続していけば、老後を迎える頃には心身ともにズタボロになってしまうことは間違いなしです。
たとえ寿命が伸びても、健康に過ごせなければ(健康寿命が短い)楽しい充実した人生とは言えません。
せっかくの長い余生をベットの上で過ごすなんて悲しすぎますよね・・・。
つまり、長時間労働を見過ごして今を犠牲にする生き方は、その後の自分の人生も犠牲にすることにつながるのです。
そのような時代にシフトしてきているのにも関わらず、学校現場は依然として旧態依然のままです。
口では、「働き方改革!」と言いつつも、学校現場の業務量は増すばかり・・・。プログラミング教育、英語教育、ICT教育、LGBT教育、環境教育、キャリア教育、食育教育・・・社会の変化に合わせて求められるものは増える一方。
また、教員の不人気も深刻で2022年度教員採用試験では、倍率が2倍を切る自治体が続出しています。
優秀な人材の確保がより難しくなり、業務のしわ寄せはこれからの中堅以上の教員にいくことでしょう。
このような状況で教育現場がホワイトになっていくとは考えづらいです。
そういった意味では、転職を視野に入れておくのは真っ当なことだと考えられます。
あなたはどちらを選択しますか?
終末期医療を実践されていた大津秀一先生が書かれた「死ぬときに後悔すること25」には、人が死ぬ前に後悔することとして
などがあげられていました。
一生懸命に働くこと自体は悪いことではありません。
しかし、長期的に見て、身を滅ぼすような、我慢を強いるような長時間の労働は避けるべきです。
まとめ
データを基に、「教員の長時間労働の実態と影響」について見てきましたがいかがだったでしょうか?
まとめると
- 教員は、1週間で約2日分も残業をしている
- 平均7校に1人は休職している(東京は3校に2人)
- 週の残業時間が60時間を超えると幸福感を感じてしまう(長時間労働の罠)
- 労働時間が長くなればなるほど、生活の満足度は下降していく
- 今後も教員の働き方が改善していく見込みはない(むしろより苦しくなっていくことが予想される)
でした。
まずは、この事実を認識するところからスタートです。
あなたの人生はあなたのものです!
より豊かな人生を歩めるように、これからも「あなたのお役に立てる情報」を発信していきます。