どうも、ガクせんです。
と、お悩みではありませんか?
実は、ボクも先生としてその悩みを抱えていた1人でした。
しかし、あるツールに出会ってからというもの、子どもの主体性を引き出すことができるようになったのです。
そんな、すばらしい最強ツールとは
「こども手帳」
です。
当時のボクはフィンランドの教育に興味があり、様々な実践を学んでいました。
その中の一つに、「子どもが手帳を活用し、自分のスケジュールをつくって管理する」という実践がありました。
「これだ!」と鳥肌が立つほどに感動をしたボクは、早速子どもたちの実態にあう手帳を作成し子どもたちに配りました。
そしたらなんともまあ、子どもたちの様子が変わること変わること!
「こんなに便利なツールをなぜ今まで使ってこなかったのだろう」と後悔するほどの効果を発揮しました。
そこで今回は、子どもの主体性を育てたいあなたに、ボクの「子ども手帳」の実践を公開します。
- 子どもの主体性を引き出す「子ども手帳」の中身や実践方法がわかる
- 子どもの自律を促す方法がわかる
それではまいりましょう!
※4年生〜6年生の実践です。
目次
「子ども手帳」の中身解説!
手帳といえば大人の持ち物という印象が強いですが、中身を工夫すれば子どもだって使えます。
大人だって手帳がなければ自分のスケジュール管理はとても難しいですよね。
ましてや子どもに手帳を与えなければ、自主的に自分の行動を管理するなんて不可能なのは明白です。
子どもに主体性を身につけてほしいと願うのであれば、手帳という便利ツールを渡さない手はないです。
では前置きはここまでにして、早速ですが、手帳の全体像を見てみましょう。
手帳の全体像
ボクはこの手帳をA3サイズで子どもたちに毎週金曜日に配布していました。
ダウンロード↓
では、詳しくみていきましょう。
一番上のブロック
ここは、日々の持ち物や必要なものを書き込める欄です。
ぼくの場合は、毎週金曜日に次の週の手帳を渡していたので、授業などで使う持ち物を事前に入力しておきました。
後は、一人ひとりが個人的に必要なものを自分で書き足していきます。
縦のブロック
数字は時間を表しています。
何時に起きて、何時に習い事に行ってなどを書き込むことができます。
時間割は事前にボクが入力しておくようにしていました。
テストも、何曜日の何時間目にやるか分かるようにしておくと、子どもがしっかり準備をすることができるのでオススメです。
時間軸の下には「ふり返りの欄」があります。
自分の1日を客観的にふり返ることができたり、日記のように使ったりすることができます。
一番下には、「勉強ポイント欄」があります。
1分1ポイントで計算し、どのくらい自分が勉強しているか可視化することができるようになっています。
ゲームのレベル上げ感覚でできるので楽しみながら取り組めます。
右上のブロック
ここには、「今週の目標」を書き込めたり、「今週すること」をメモできたりします。
目標には、「絶対テストで100点」「忘れ物しない」「早寝早起きする」など書く子が多かったです。
目標は無理に決めさせることはしませんが、目標をもつメリットについては子どもに話をしました。
「今週することメモ」の欄には、「テレビの録画をする」や「消しゴム買う」など備忘録のように使っている子が多かったです。
「先生のつぶやき」の欄では、連絡事項やテスト範囲、一週間の中で見られた子どもの成長などを書きました。
右側真ん中のブロック
ここは自分の勉強を計画する欄です。何をどのくらいやるのかを書き込みます。
宿題のことは別記事で詳しく解説していますのでよければ読んでみてください↓
基本的にボクは宿題という宿題を出さずに、自分で何が必要で、どのくらいやるかを決められるようにしていました。
など、「やらされる」ではなく「やる」というスタンスです。
右下のブロック
ここは一週間のふり返りの欄になります。PDCAでいうところのC(チェック)ですね。
ここは、とても重要な欄になるので、ぜひ取り組むことをオススメします。
トータルポイントは一週間でたまった勉強時間(勉強ポイント)の合計です。
「自主勉自己採点」の欄は、自分の一週間の勉強を振り返って100点中何点か自己採点します。
そして、その点数の理由を右の欄に書きます。
このように自分を客観的にふり返る経験を重ねていくと確実に成長していきます。
手帳の中身は以上になります。
何事もそうですが、無理強いさせると手帳に対する印象が悪くなり、愛着を持つことができなくなります。
ボクは、金曜日に手帳を書く時間をとってあげていました。
しっかりと時間をとってあげるとアドバイスもし合えるのでオススメです。
慣れてくれば、短い時間で書けるようになります。
将来的にこのような便利ツールを使いこなしながら、「自分の生活をよりよくしていけること」が目標なので、焦らずじっくり取り組ませてみてください。
手帳活用によって見えてきた子どもの成長
ボクがクラスで手帳を使っていて感じた子どもたちの成長は以下のものになります↓
子どもたちも、その効果を実感しているようで、「手帳なしでは生活できない」と言っていたり、中には、「卒業後もコピーして使いたいんで、何も時間割を書き込んでない手帳をください」という子もいたりしました。
使い方も様々で
などなど、それぞれオリジナリティに富んだ手帳になっていました。
課題
課題としては、上述したように、なかなか活用するのが難しい子もいます。
そんな時は、無理強いはせずに、活用法を紹介しつつも、その子自身が必要性を実感するまで気長に待つことが大切だと考えています。
また、人によっては違う形式の手帳の方がマッチする子もいると思います。
とにかく大切なことはその子が手帳のメリットを実感し、手帳を気にいることです。
まとめ
以上、手帳について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
手帳以外にも、「子どもだから」ということでメンタルブロックをかけてしまうことが多々あると思います。
しかし、実際、子どもにも大人と同じツールを渡すことで子どもの自立を促すこともあります。
そういった意味でも、この記事があなたのお役に立てたなら嬉しいです。
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