どうもガクせんです。
学級経営をしていると、いろいろな場面で悩みや問題を抱えることと思います。
そんな悩みや問題を解決していくために必要な、「3つの軸」について解説します。
しっかりと自分の中にマインド(思考の軸)をもっておくことで、日々子どもたちと関わる中で生まれる悩みや問題を解決していく糸口が見つかってきます。
今回は、給食の準備の中で出てきた悩みを具体例に、ボクがどのようなマインドをもちながら問題を解決したかについて説明していきます。
ちなみに、ボクが先生をしている際に感じた、給食当番での主な悩みはこちら↓
- 給食当番が出発するまでに時間がかかる。
- 給食を配られるのを待っている子が暇してしまう。
- おかずの配膳の分量にばらつきが出てしまう。
- 細かい仕事が多く、子どもたち全員に全ての仕事を定着させるのは難しい。
では、早速どのようなマインドで解決していったのか見ていきましょう。
目次
ゲーミフィケーションで悩みを解決
ゲーミフィケーションとは、ゲームデザイン要素やゲームの原則をゲーム以外の物事に応用することを言う。 ゲーミフィケーションは一般に、ゲームデザイン要素を用いてユーザーエンゲージメントや組織の生産性、フロー、学習、クラウドソーシング、従業員の採用および評価、使いやすさなどを向上させるのに用いられる。
引用:Wikipedia
ゲーミフィケーションという考え方はいろいろなところで使えます。
では、給食の準備の話に戻しましょう。
4時間目の授業が終わった後、すぐ出発できればその分給食をゆっくり食べることができますよね。
しかし、授業が終わった後の子どもたちの心境は「ヒャッホーイ」って感じです。(笑)
そうなると、なかなか給食の準備に子どもたちの気持ちが移らず・・・。
「早く準備しなさい!」と負の声かけをしてしまうことに・・・。
そこでボクが子どもたちに提案したのがタイムアタック!
タイムアタック
出発までの目標タイムを決め、その時間内に出発できたらチャレンジ成功!
週に何回達成できたか記録していくのもオススメ
このようにゲーム性を取り入れると楽しく目標達成に向かって努力することができます。
注意して子どもを動かすよりも子どもたちが楽しみながら自ら行動できるようにしてあげたほうが先生も子どももwin-winですよね。
・目標タイムは子どもと一緒に決めましょう。
・やりながら目標は修正していきましょう。(少し背伸びすればとどく位がちょうどいいです)
・必ず準備に時間がかかる子はいるので、みんなでサポートし合うという姿勢を大切にし、成長を喜び合えるようにしましょう。できない子を責めてしまうような取り組みはNGです。
・失敗は学びのチャンスと思い、次への改善点をみんなで確認しましょう。
・成功できた時はなにが良かったのか子どもたちと確かめ、成長を喜びましょう。
あくまでも、タイムアタックは問題解決のためのきっかけです。
問題が解決できたら自然と必要がなくなってきます。
「問題と仲良くなる」で悩みを解決
問題と仲良くなるとはどういうことでしょうか。
今回の例で見ていきましょう。
今回の問題は、「待っている子が暇」ということです。
その問題と仲良くなるとは「待っている子が暇にならないようにしてあげる」ということです。
そこで、ボクは、給食当番の子も立ち歩けるようにビュッフェ形式にしてしまいました。
ビュッフェ形式
配膳台まで自分の給食を自分で取りに行く形式。
※ご飯やおかずを配膳するのは給食当番の子です。
さらに、どうせビュッフェにするなら注文形式にしてしまえ!ということでサイズをSとM選べるようにしました。
流れはこんな感じ↓
- 配膳台にS (小)、M(中)サイズのサンプルを置く
- サンプルを見ながら、給食をとりにきた子が配膳している当番の子にサイズを伝える
サンプルがあることで、配膳の量にばらつきが出なくなるというおまけのメリットもありました。
L(大)のサイズを設定しないのは、配膳中におかずなどが足りなくなることを防ぐためです。
食管にあまりが出た時は、もっと食べたい子に追加で増やしてあげました。
またまた、サイズを自分で決めるという行程はとてもよく、たくさんのメリットを生み出しました。
例えば
- 量や栄養バランスなどを考えながら、自分でサイズを選ぶことで自分の健康に責任がもてるようになった。
- 注文することで取りに来た子と当番の子との間にコミュニケーションが生まれた。
といったような効果が感じられました。
注文する手間がある分、時間がかかってしまうというデメリットはありますが、ボクは、「効率より効果」を大切にしていたので、取り入れていました。
このように「問題と仲良くなる」という考え方は、たくさんのメリットを生み出します。
問題を無理やり打ち消すようなやり方は先生はwin(勝ち)でも子どもはloss(負け)の関係になります。
このうよな解決方法をし続けてしまうと先生に対する子どもの信頼は失われていきます。
ボランティア精神で悩みを解決
給食では、配膳以外にも
- 食缶のふたを閉める
- いただきます、ごちそうさまを言う
- 給食便りを読む
- 食器の片付けの準備をする
- 残りのご飯をトレイに移す
など、意外とやることが多いです。
日直や給食当番でまかなうのももちろんいいのですが、日直や当番の役割は日ごと、週ごとに変わるので、上記のような仕事をし忘れてしまうことが多々ありました。
そんな時はボランティアという考え方を使いましょう。
多くの子どもは、先生に頼られたり、クラスに貢献したりすることが大好きです。
そんな子たちのためにも活躍できる場を与えてあげましょう。
今回の件では、給食ボランティア隊が結成したことで仕事のもれがなくなり、問題を解決することができました。
さらには、ストローのゴミを回収するなどの新しい仕事もたくさん生み出してくれてとても助かりました。
何よりボランティアで活躍してくれている子たちがイキイキとしてたのが印象的でした。
このようなボランティアという考えは、給食の準備や片付け以外にも、いろいろなところで子どもたちの活躍する場面を生み出してくれるのでオススメです。
まとめ
以上、給食の準備の悩みを解決することを例に学級運営上出てくる悩みや問題を解決していくためのマインド(思考の軸)について解説してきました。
まとめると
- ゲーミフィケーション(ゲーム性を取り入れる)
- 問題と仲良くなる
- ボランティア精神を引き出す
ということでした。
このような考え方を軸にしていくと子どもも先生も幸せ(win-win)な解決方法が生まれてきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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