どうもガクせんです。
今回は
- 学級目標ってどうやって決めれば(作れば)いいの?
- 学級目標をどうやって活用していけばいいの?
初任の方はもちろん、何年も先生をやっている方の中にも悩まれている方は多いのではないでしょうか。
しかし、経験を重ねるにつれて、本当の意味で「学級目標」とは何なのか、どう決め、どう活用していくと子どもにとって有意義なものになるのかがわかってきました!
今回はそのことについて紹介していきます。
- 学級目標に対する考え方が変わる
- 子どもが気に入る学級目標の決め方が分かる
- 学級目標の効果的な活用方法が分かる
それではまいりましょう!
4年生以上の実践になります。
目次
学級目標って必要?
いきなりですが質問です。
あなたはクラス運営をしていくうえで、学級目標が必要だと思いますか?
正直、ボクがこのことについて考え始めたのは教員になって8年目のことでした。
しかし、よくよく考えてみれ「学級目標を決めなければいけない!」なんていう決まりはどこにもないのですよね・・・。
ようやくそのことに気づいたボクは
と考えはじめたのでした。
「クラスは、無作為に集まった子どもたちの集合体だから共通の目標をもたせることは必要!」という言い分もわかるけど・・・。
「どんなクラスにしたい?」と子どもに投げかけても出てくる答えは毎年同じ・・・。
「仲良のいいクラス」「いじめのないクラス」「明るく元気なクラス」などなど・・・。
聞く前から、子どもたちから出てくる答えはだいたい予測できます。
学級目標が決まったあとも
と叱る理由に使ってしまったり・・・。
うーん・・・。
そして、いろいろと考えた結果!
・・・・
でもやっぱり学級目標は必要!という答えになりました。
しかし、ボクが必要と考えた学級目標は、今までボクがイメージしていた「みんなの目標」という学級目標とは少し違い、「みんなの合言葉」としての学級目標という意味合いが強いです。
その理由は
・子どもたちがクラスに愛着をもてるようにしたい。
・子どもたちの所属感を育てたい
と思ったからです。
もう少し詳しく解説しますね。
アドラー心理学では、メンタルを安定させ人間が健全に成長していくためには、どこかに所属しているという実感が大切だと言われています。
その所属感を生み出す一つのアイテムとして学級目標はとても有効であると考えました。
このように、「なぜ学級目標が必要なのか」をしっかり考えておくとその後の作り方や活用の仕方にブレがなくなります。
では、ボクがどのように学級目標をつくっていったか解説していきます。
学級目標のつくり方
先ほど説明したように、ボクが学級目標をつくる目的は「所属感を育てること」でした。
そのことを踏まえてボクは次のように子どもたちと学級目標をつくっていきました。
ーその前にー
学級目標というと「目標」というニュアンスが強くなるので、「学級シンボル」と呼ばせてください。(子どもたちにも同じように伝えていました)
ファーストステップ「クラスを表す言葉を決める」
セカンドステップ(シンボルを決める)
これで完成!
ボクが受けもったクラスの学級目標(学級シンボル)の例を紹介します。
例1
やきとり1本「個性が一つになるクラス」
※いろいろな具材(個性)が一本の串にまとまるやきとりのようなクラスという意味
1組だったので1本が合うということで「やきとり1本」と決まりました。
もう完全に「やきとり一本」が子どもたちの合言葉になっていました。
やきとりレンジャーというキャラクターも誕生し、とても愛されていました。
6年生だったのですが、最後はやっぱり「やきとりー いっぽーーん!」とみんなで叫んでお別れしました。(笑)
全員一生忘れないほど子どもたちの中に浸透してたと思います。たぶん(笑)
例2
きつつき5「きずながつよいクラス」
※きずなの「き」とつよいの「つ」を使って「きつつき」
5組の5(ファイブ)をつけて「きつつき5」になりました。
クラスにきつつきのぬいぐるみも来ました。
このように動物系の学級目標(学級シンボル)だといろいろと活用しやすいですね。
おまけとしては、クラスソングやクラスダンスをつくっても面白いですね。
できればシンボルに合う歌があればベストです。
花系のシンボルなら「世界に一つだけの花」などオススメ
学級目標の活用方法
ここからは、学級目標が決まった後の話になります。
ポイントは
「子どもたちが自分たちの学級目標に愛着がもてるようにすること」
につきます!
とにかく「うちのクラスはこれだよね!」というみんなの合言葉になることを目指すのです。
そして、最終的には子どもたちが「このクラス大好き!」と思えることを大切にしながら学級目標(学級シンボル)を活用していくのです。
なので、とにもかくにもいろいろなところで使っていきましょう。
例えば
朝の会の名前 → (例)きつつき5の会
クラス集会の名前→ (例)きつつき5パーティー
学級通信の名前 → (例)きつつき5通信
などなど、使えるところはたーーーくさんあります。
シンボルの絵(クラスキャラクターやクラスロゴ)もどんどん使っていきましょう。
単純接触効果といいますが、とにかくたくさん触れることで好感度がアップしていきます。
そうすると、私は「○○(学級シンボル)の一員だ」という仲間意識や所属感がどんどん強くなってきます。
学年が終わるときにはみんな自分のクラスが大好きになっているはずです!
まとめ
以上、学級目標(学級シンボル)の決め方(作り方)と活用方法について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
まとめると
- 学級目標は「目標」ではなく、「みんなの合言葉」である
- 学級目標は「子どもを縛るもの」ではなく、「子どもの所属感や仲間意識を育むもの」と考える
- 学級目標につながるキャラクターや歌、ダンスなどを作ると効果的
- 子どもたちが学級目標に愛着をもてるように、いろいろなところで学級目標(学級シンボル)を活用するといい
ということでした。
学級目標を「目標」ではなく、「子どもたちの所属感や仲間意識を育むもの」として活用していくことには賛否両論あると思います。
しかし、ボクの経験では、学級の目標として学級目標を決めることは子どもたちが求めてこない限り、先生の自己満足、義務感にすぎないということです。
それよりも、子どもがクラスに所属感を感じ、愛着を感じるシンボルとして活用した方が子どものためになると感じました。
一つの考えとして参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
子どもも先生も幸せな学校生活が送れるようこれからも応援しています。
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