どうもガクせんです。
先生ならば誰しもが経験する授業参観。
授業を展開する先生にとって、多くの保護者から見られるプレッシャーは半端ないものです。
「普段通りでいいんだよ」ともよく言われますが、普段の授業の中にも教科も含めていろいろなパターンの授業がありますよね。
ボクも過去に授業参観で大失敗してしまった経験があります。
緊張で子どもは「シーン」となり、教室に不穏な空気が漂う1時間。焦るボクが、ただただ1人でしゃべり続けるという地獄のような時間でした。
そんなボクも失敗を繰り返しながら、「これならうまくいく!」というポイントを見つけ、それ以降は、授業参観は怖くなくなり、むしろ楽しめるようにさえなりました。
そこで、今回は授業参観が怖くなくなる成功授業を作るポイントについて解説していきます。
結論を言ってしまうと
- 保護者が見たいのは何かを考える
- 先生ではなく、子どもが頑張る授業にする
ということです。
- 保護者の心をつかむ授業づくりができるようになる。
- 授業参観が怖くなくなる
それでは詳しく解説していきます!
目次
授業参観で保護者が見たいものは何かを考える
まず大切なのは、「保護者の視点で一度考えてみる」ということです。
自分視点でばかり考えていると不安が募るだけで何もいいことはありません。
では、保護者はどんな視点で授業を見ているのでしょうか?
個人差はありますが、主に親が授業参観で見たいポイントはこちら↓
一番はやはり「わが子の様子」です。
若い頃のボクは「うまい授業をしよう」「先生として授業を引っ張っていこう!」なんて自分(先生)が活躍することばかり考えていましたが、親はそんなところ全然気にしていませんでした。
失敗しない授業づくりのポイント
では、「どうしたら親が見たいポイントを満たす授業ができるのか」について解説していきます。
ポイントは先ほども言ったように
です。
つまり、1時間の中で先生が慌ただしくしていたのではダメです。先生の出番が少ない方がいい授業といえます。
ボクは、授業作りの際に以下の三つの型を意識しながら授業をつくるようにしていました。
では、一つずつ解説していきます。
グループ話合い型
問題解決に向けてグループ(班)単位での話合いをベースに授業を組み立てるのはとてもオススメです。
基本的な流れとしては
- イントロダクション(前提条件を揃える)
- 問題提起(グループで考える問いの提示)
- グループで話し合う
- グループでまとめる(発表の練習)
- グループ発表
- 全体でまとめる
6年社会科「狩猟採集の時代」を例に具体的に説明すると
①イントロダクション
「250年前にタイムスリップしてみよう。みんなは何ももっていない状態です。大自然の中に身一つです」と全員の前提条件を揃えます。
②問題提起
「君たちならどう生きのびる?」と問題を提示します。
③グループで話し合う
少し、個人で考えさせた後、グループで話し合わせます。
この時、大きめの画用紙などにグループで出た意見をまとめられるようにしておくと良いでしょう。
話し合いに慣れていない場合は話し合いカードを準備しておいてあげるとスムーズに話し合いが進みます。
おそらく、ここでは
- 狩りをして食糧を確保する
- 木の実や草などを採って食べる
- 住む場所をつくる
- 仲間を集める
- 武器をつくる
- 服をつくる
などが意見として出てくると思います。
④グループでまとめる(発表の練習)
グループの誰がどのように発表するか少し練習する時間を確保してあげましょう。
もちろん全員で交代しながら発表するのもありです。
⑤グループ発表
各グループ前に出て発表していきます。
⑥全体でまとめる
出てきた意見をもとにまとめていきます。
この授業では、教科書にのっている狩猟採集時代のイメージ図を見て、実際にどんな生活をしていたかを確認しながら答え合わせをしていきました。
ざっくりと解説しましたが、とにかくグループ単位で話し合う活動を入れることで
というメリットが生まれ、保護者からしても「わが子の様子」をつかみやすくなります。
発表型
次は発表型です。話合い型とは違い発表がメインになる授業展開になります。
つまり、事前に調べておいたことや練習してきたことを発表するスタイルの授業です。
例えば
などが考えられます。
子どもたちも、お家の人に発表するというゴールがあることで意欲的に学習に取り組むようになります。
また、発表の仕方も
- 一人ひとりで
- グループで
- 各ブースに別れて
など、扱う授業内容によって相性の良いものを選べるのもメリットです。
1人で発表することが大きなプレッシャーになってしまう子どももいるので、一人ひとり発表させたい場合は、しっかりと児童の実態を把握し必要な支援を考えてから取り組みましょう。
保護者参加型
普段の授業とはだいぶかけ離れてしまいますが、意外と保護者参加型も喜ばれます。
例えば
などです。
親子で何かをする機会が減っている現代において、このような機会は貴重な時間となります。
学級便りなどで事前に告知しておきましょう。
特に、運動する時や、図工で絵具を使う時などは服装に影響してきます。
もちろん来れない保護者もいます。子どもたちに不公平感が出ないように保護者にはわが子につくというより、全体や各グループに入ってもらうようにしましょう。
- 算数で丸つけをしてもらう
- インタビューに答えてもらう
- 感想を言ってもらう
など、ちょこっと参加してもらうのも効果的です。
まとめ
以上、成功する授業参観について解説してきました。
まとめると
- 保護者はわが子の様子が一番見たい
- 一人ひとりの子どもが活躍できる授業をつくろう
ということでした。
授業参観を先生も楽しめるようになればきっとクラスの雰囲気もよくなって保護者に好印象をもってもらえると思います。
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