どうもガクせんです。
近年、このような質問を数多く耳にするようになりました。
なぜなら、情報革命が起こり、誰でも、いつでも、どこでも情報が得られる時代になり、「大人が一方的に子どもに知識を授ける」という教育モデルは終焉を迎えているからです。
学校のあり方もこれからますます変わっていきます。
実際に、国によってはもうティーチャーという職業はなくなり、ファシリテーターやコーチという呼び名に変わっていっているのです。
そう、つまり、親や先生は今まで重要とされていたティーチングというスキルから脱却し、ファシリテーションやコーチングといったスキルが重要なのだということです。
そこで今回は、「子どもの考える力が伸びる魔法の質問」という本を参考に、これからの時代に必要とされる「質問力」について解説していきます。
子どもの力を引き出す質問ができるようになる。
ではまいりましょう!
目次
質問には5種類ある
質問と一言でいっても、実は質問にもいろいろな種類があります。
この種類を理解することで、子どもの実態や状況に応じて効果的な質問を使い分けることができるようになります。
本書では、質問を以下の5つに分類しています。
- 疑問
- クイズ
- 命令質問
- 尋問
- 魔法の質問
一つずつ詳しく解説していきますね。
①疑問
疑問は、その名の通り聞きたいことを聞く質問です。
など、基本「イエス」「ノー」や「○○」というように一言で答えられるような質問です。
特徴としては、一言で済むので答えやすい反面、会話は長続きしないという点があります。
②クイズ
クイズとは、正解が決まっている質問のことです。
このような言葉を強い口調で投げかければ、子どもは相手がもっている答えを察知し、「宿題はやらなくちゃダメ」など正解を答えます。
つまり、質問という形はとっているものの、「正しい答えは一つしかない」ので、命令に限りなく近い言葉になります。
③命令質問
命令質問は、「〜した方がいいんじゃないの?」と子どもに行動を強いる質問です。
この「〜した方がいいんじゃない?」という質問の裏には「〜しなさい!」という命令が隠れています。
子どもは、その意図をしっかりとキャッチし、「うるさいなー」「今やろうとしてたのに」といったような反応を示すのです。
④尋問
尋問は、「何で〜しないの?」という威圧的に子どもを問い詰める質問のことです。
これは、「なんで?」と理由を聞いていそうに見せかけて、「〜してないあなたは悪い!」「 〜しないあなたを理解できない」というニュアンスを強く相手に与える質問です。
子どもが正直に「だって面倒くさいもん」や「寝る前にやるつもりだもん」と言ったところで
となるのがオチです。
そんなことは子どもも重々承知なので、命令されたのと同じ印象を受けます。
⑤魔法の質問
魔法の質問は、子どもに考えるきっかけを与える質問です。
子どもの力をひきだす魔法の質問とは
この5つの質問の中で、子どもの力をひきだす質問こそ「魔法の質問」です。
本書では、「魔法の質問=子どもの未来を切り開く質問」と書いてあります。
では、具体的に魔法の質問とはどのような質問のことをいうのでしょうか。
魔法の質問にする2つのポイント
魔法の質問を使いこなすためには以下の2つのポイントをしっかりと覚えておく必要があります。
それは
です。
もう少し詳しく解説していきます。
①答えはすべて正解と受け止める
子どもがどんな答えを返してきても、それはすべて正解です。
つまり、「それは違う」とか「ダメ」など、大人(質問者)の価値観を一切介入させてはいけないということです。
せっかく答えても、毎回、大人の価値観を介入させられると自分で考えることを子どもはしなくなります。
「どんなことを言っても大丈夫」という安心感が子どもの思考力を育てるのです。
②答えは出なくてもいい
子どもは、質問されても黙ってしまったり、「わからない」と即答したりすることも多いです。
それも、子どもが出した一つの答えだと思ってしっかり受け止めましょう。
大切なのは、答えを出すことではなく、考えるきっかけを与えることです。
今は、明確な答えが出なくても、いずれその質問が子どもの思考を深めたり、考えを広げたりするきっかけになるかもしれません。
答えは必ずその子の中にあるのです。
いつ表面に出てくるかは分かりませんが、急がず気長に構えていましょう。
では、具体的には、どのような質問を投げかければいいのか、ここからはボクの経験も交えながら解説していきます。
子どもの力をひきだす魔法の質問実践編
ボクも試行錯誤しながら、効果的な質問は何かを見つけてきました。
ここでは、ボクが効果ありと感じた質問について場面ごとに紹介していきます。
勉強したがらない子に
勉強したがらない子は、勉強に対して負のイメージをもっているので、最初はその気持ちに共感してあげてから、上記のような質問を投げかけるのがオススメです。
上記のような質問をすることで、勉強に対しての意味やポジティブな面(ベネフィット)を自分の頭で考えられるように導くことがポイントです。
ケンカをしている二人に
ケンカをしている子は「可哀想な私」「悪いあの人」の二つの話に執着します。
最初はその話に耳を傾けつつも、「これからどうするか」という視点にシフトさせていく質問が有効です。
忘れ物が多い子に
忘れ物を続けてしまう子は、忘れ物に対して無自覚なので、質問することで一度立ち止まり自分の頭で考える機会を与えてあげると効果的です。
落ち込んでいる子に
落ち込んでいる子は、自分の気持ちが整理できていないので、自分の気持ちを言葉にさせるような質問が効果的です。
他にも色々な場面で質問の力を感じることができましたが、長くなるのでこの辺で。
最初にお伝えした
の2つのポイントをしっかりと抑えておけばどんな場面でも「魔法の質問」を投げかけることができます。
まとめ
以上、子どもの力を引き出す質問について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
質問力をあげ、子どもも大人も豊かな人生を歩めることを願っています。
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